山口 周南の5人殺害事件 被告の死刑確定へ 最高裁

山口 周南の5人殺害事件 被告の死刑確定へ 最高裁
6年前、山口県周南市で男女5人を殺害した罪などに問われ、1審と2審で死刑が言い渡された被告に対し、最高裁判所は上告を退ける判決を言い渡し、死刑が確定することになりました。
周南市の無職 保見光成被告(69)は平成25年7月、同じ集落に住む男女5人を木の棒で殴って殺害し住宅2棟を全焼させたとして殺人と放火の罪に問われました。

裁判で被告の弁護士は妄想にとらわれる障害があり、責任能力が十分ではなかったと主張しましたが、1審の山口地方裁判所と2審の広島高等裁判所は「妄想は動機に影響したが完全に責任能力があった」などとして死刑を言い渡し、被告側が上告していました。

11日の判決で、最高裁判所第1小法廷の山口厚裁判長は「強い殺意に基づく執ようで残忍な犯行というしかなく、5人の生命が奪われた結果は誠に重大だ」と述べました。

そのうえで「被告はみずからの価値観などに基づいて犯行に及ぶことを選択し実行していて、妄想が犯行に及ぼした影響は大きなものではない」と指摘して被告側の上告を退け、保見被告の死刑が確定することになりました。

遺族「望んでいた判決」

判決のあと裁判を傍聴した遺族3人が東京 霞が関で会見を開きました。

犠牲者の1人の河村聡子さんの娘は「望んでいたとおりの判決が出て司法の場で決着がつき安どしています。実家の近くにある墓に頻繁に通うことがしばらくなかったので、ゆっくりと母に会いに行きたいです」と話しました。