「治療受けられず娘亡くした」 母親が米移民施設の劣悪さ証言

アメリカで移民の収容施設の環境が劣悪だと批判が高まる中、施設内にいた女性が、幼い娘は医者にかかることを拒否され、命を落としたと議会で証言しました。これを受けて野党・民主党はトランプ政権への非難を強めています。
アメリカでは、不法移民を収容する政府の施設をめぐって、過密の状態で収容され、シャワーが浴びられず温かい食事もないなど劣悪な環境だとして、先週、全米各地で抗議集会が開かれるなど批判が高まっています。

アメリカ議会下院では10日、この問題をめぐる公聴会が開かれ、テキサスの施設にいた中米グアテマラ出身の女性が証言しました。

この女性は、治安が悪化するグアテマラでは命が危ないと感じ、1歳半の娘とともにアメリカを目指したと説明したうえで、「施設内で娘が病気にかかったものの、問題ないと判断され治療を受けられなかった」と述べました。そのうえで、「娘のよりよい生活と将来を願ってやってきたが、娘は亡くなってしまった」と涙ながらに施設内の劣悪な環境を訴えました。

さらに女性は、「施設内で政府職員から『この国はアメリカ人の国で、大統領はトランプだ。おまえたちを刑務所に入れてもよい』と言われた」ことも明らかにしました。これを受けて、野党・民主党の議員は「人権侵害だ」と憤るなどトランプ政権への非難を強めています。

トランプ大統領は、先週、「不法移民が来なければ問題は解決する」などと強硬な姿勢を示していて、政権と野党・民主党の対立が深まっています。