イラン核開発でIAEA特別理事会 米とイランが非難の応酬

イラン核開発でIAEA特別理事会 米とイランが非難の応酬
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イランの核合意の履行を監視しているIAEA=国際原子力機関が特別の理事会を開き、アメリカ側の代表が、イランが核開発を拡大していると非難したのに対し、イラン側が反論するなど、双方の対立が一層激しくなっています。
オーストリアのウィーンに本部を置くIAEAは10日、イランの核開発問題をめぐって特別の理事会を開きました。

理事会は非公開で行われましたが、外交筋によりますとIAEA側からは、イランが核合意で制限されたウランの濃縮度の基準、3.67%を上回る濃縮活動を続けていることを確認したことなどが関係国に説明されたということです。

また理事会の開催を要請したアメリカのウォルコットIAEA大使は「イランが核開発を拡大し、合意を守っていないことはもはや明白に確認されている。さらなる核開発はやめるべきだ」と強く非難しました。

これに対しイランのガリブアバディIAEA大使は「核合意から一方的に離脱したアメリカが、この理事会を要請するとは何とも皮肉な話だ」とアメリカ側を非難しました。

ガリブアバディ大使は、理事会のあと記者団に対し、「濃縮活動はNPT=核拡散防止条約で認められた権利だ。IAEAの監視のもとで活動を行っており、われわれが隠すものは何もない」と述べました。

一方、外交筋によりますと、出席した多くの国の代表からはイランの最近の核開発に強い懸念が示されましたが、ロシアや中国は「原因を作ったのはアメリカのほうだ」などとトランプ政権の対応を批判したということです。

イランは、ウランの濃縮活動を今後も本格化させる構えを見せるなど、双方の対立は一層鮮明となっていて、出口が見えない状況が続いています。