ウィンブルドン 錦織 フェデラーに敗れ準々決勝敗退

ウィンブルドン 錦織 フェデラーに敗れ準々決勝敗退
テニスの四大大会、ウィンブルドン選手権は10日、男子シングルスの準々決勝が行われ、錦織圭選手は元世界王者、スイスのロジャー・フェデラー選手に敗れ、この大会の男子シングルス、日本選手で86年ぶりとなるベスト4入りはなりませんでした。
世界ランキング7位の錦織選手は今大会、サーブとストロークが好調で、ここまでの4試合で1セットしか落とさずに勝ち進みました。そして10日、ロンドンで行われた準々決勝で、この大会8回の優勝を誇る世界3位、スイスのロジャー・フェデラー選手と対戦しました。

錦織選手とフェデラー選手の過去の対戦成績は錦織選手が3勝7敗で、ウィンブルドンで対戦するのは初めてでした。錦織選手は第1セット、序盤から積極的に前に出てフェデラー選手にプレッシャーをかけて流れを引き寄せました。ラリーでは鋭く深いストロークで相手のミスを誘い、このセットを6ー4で取りました。

第2セットはフェデラー選手のはやいラリーに徐々にペースを握られ、さらに攻撃的な片手打ちのバックハンドにポイントを奪われ、1-6で落としました。

第3セットと第4セットはフェデラー選手のサーブに苦しむ一方、みずからのサーブはなかなか決まらず、相手のリターンにも苦戦しました。さらに前に出て攻めたところで脇を抜かれる鋭いパッシングショットも次々と決められ2つのセットともに4-6で奪われて、セットカウント1対3で敗れました。

錦織選手はこの大会の男子シングルスで日本選手として1933年の佐藤次郎さん以来、86年ぶりとなるベスト4入りはなりませんでした。

錦織「フェデラーの強さに負けた」

ウィンブルドン選手権で準々決勝敗退となった錦織圭選手は、「力を出し切れたとは思うが、いいプレーが継続できなかった。ベストな選手と対戦し、相手のプレーのよさからくる焦りやプレッシャーで後半、ミスが増えた。フェデラー選手の強さに負けた部分があったと思う」と話しました。

自分が奪った第1セットについては「すごくリターンが合っていた。相手のファーストサーブの確率が低かったので、かなり思い切って攻めていけたかなと思う」と話しました。

落としてしまった第2セット以降については、「徐々に相手のサーブの確率が上がり、相手のサービスゲームではほぼチャンスがなかった。苦しかったし焦ってしまった。一方で、自分のファーストサーブの確率はすごく低く、自分のサービスゲームはプレッシャーを感じながらやっていた」と振り返りました。

またフェデラー選手との対戦については、「この大会で戦えてよかった。負けはしたけれど、強いフェデラー選手とプレーできたのはすごくいい経験になった」と話しました。

そしてこの大会での戦いを振り返り、「去年に続いていいプレーができたので、毎年、この大会でプレーするのがすごく楽しみになるかなと思う。プレーの質はすごく上がったと思うし、悪い試合はなかった。芝で安定したプレーができるということが改めて自信になった。サーブもよくなっていて、この先のハードコートのシーズンでもファーストサーブでポイントが取れると思う。収穫はたくさんあった」と話していました。

フェデラー「錦織は危険な相手」

錦織圭選手を破って準決勝に進んだスイスのロジャー・フェデラー選手は、「錦織選手は最高のリターンを持つ選手で、いつでも攻撃的なプレーをしようとするとても危険な相手だ。サーブの場所やタイミングを誤ると、必ずつなげてくるタフな選手だと思っている。第1セットを落としたあと、第2セットは序盤から積極的にプレーすることが大事だと思って臨み、そのあと、サーブで錦織選手のチャンスを減らして展開を変えていった」と話していました。

錦織選手に勝ったことで、フェデラー選手はウィンブルドンで通算100勝となり、「何年もかかって達成できた特別なことだと思う。簡単ではなかった。プレー中は一度も考えず、試合後に気付いた。100回の勝利を思い返してみるとすばらしい試合があった。今回も準決勝に進むための非常に大きな試合だった」と話していました。

錦織のコーチ「ファーストサーブが勝敗分けた」

準々決勝後、錦織圭選手を指導するダンテ・ボッティーニ コーチは「第1セットは本当に良かったし、この大会での戦いの中で最もいいプレーができていた。第2セット以降、フェデラー選手のサーブがとても攻撃的になり、第1セットでとても良かった錦織選手のリターンの勢いが突然止まってしまった。錦織選手もアグレッシブだったと思うが、ファーストサーブのミスが多かったことが勝敗を分けるカギになったと思う」と話しました。

今大会は錦織選手が4回戦と準々決勝の前日に会場のコートでボールを打つ練習を休みましたが、これについて「大きな問題ではなかったが、右ひじの裏に痛みがあって錦織選手が完全に休みにすると決めた。非常にいい試合が続いていたので、自信がある中で、試合の翌日に練習をする必要はないと思って判断した。今後、よくなると思う」と話していました。