ジャニーさん NHKラジオ出演でアイドル育成の信念 語る

ジャニーさん NHKラジオ出演でアイドル育成の信念 語る
ジャニー喜多川さんは、平成27年の元日にNHKのラジオ第1で放送された演出家の蜷川幸雄さんとの対談番組に出演していました。ジャニーさんはメディアを通して素顔や肉声を公表しておらず、極めて貴重な肉声です。
番組の中でジャニーさんは、戦争体験を経てジャニーズ事務所を立ち上げるまでのいきさつや、アイドル育成にかける信念を語っていました。

アイドルの育成についてジャニーさんは「アイドル作りって人間作りですよね。それだけにやりがいがある。どの子だってみな人間の美しさがある。それぞれそれ相応に」としたうえで「理屈っぽくじじいみたいなことは言わない。格好よく生きたいから。俺の若い頃はね、なんて言わない、絶対。自分の苦労話を伝えてもしかたないですよ」と話しています。

一方で仕事には厳しい姿勢で向き合っていました。

当時上演していた舞台についてジャニーさんは「3時間の中で1分でも気にくわなかったらお金を返すって言ってるんです。1分たりともむだなことをしては申し訳ないと思う。だから絶対に100%は当たり前。お客に満足していただくように作るのがわれわれの商売ですから、それは成立させなくてはいけない。お客はお金払って来ているわけですから」と話していました。

一方、タレントのことを「ユー」と呼ぶことについて聞かれると、ジャニーさんは、「アメリカでは『You must do』って主語になって言うからつい言っちゃうんです。名前は覚えられないです。それは僕の悪いところ」と打ち明けていました。

そして番組の最後これからやりたいことについてジャニーさんは「若い子はこれからどんどん伸びていくけど大事にしなきゃいけない。タレントとして育っているけど人間として育っていないわけですよ。僕はやりますよ絶対に。死ぬ前にちゃんとやります。若い子を築き上げなきゃ。金もうけ主義でやってるわけじゃないってはっきりわかると思います。僕が築き上げた人に聞こえるかもしれないけど違うんです。これから築き上げることによって子どもたちも育っていくってことなんですよ」と話していました。

オリコンの小池社長「日本の音楽史を変えた」

9日亡くなったジャニー喜多川さんの功績についてオリコンの小池恒社長は「ジャニーさんがいなかったら日本のエンターテインメント全体や音楽史が全く違うものになったと思う」と指摘しています。

ジャニー喜多川さんは、昭和37年に芸能事務所の「ジャニーズ事務所」を設立してSMAPや嵐などのアイドルグループを次々と誕生させたほか、音楽プロデューサーや舞台演出家としても活動を続けてきました。

半世紀に及ぶ活動を通じて芸能界に残した功績について、音楽ソフトの売り上げを調査しているオリコンの小池恒社長は、これまでに1位を獲得したシングル曲が439作品に上ることを挙げ「これはほかとは比べることができない突出した数字で、それだけ長い間多くのヒット曲に携わってきた人はほかにいない」とし、「ジャニーさんがいなかったら日本のエンターテインメント全体や音楽史が全く違うものになったのではないか」と指摘しました。

そのうえで「自分たちのタレントにどういう新しい才能があって、どういう表現ができるのか常に試していた。タレントの特性を見極めながら、常に新しいことを求める姿勢を貫いたことが、結果として結実したのだろう」と評価していました。