「はやぶさ2」着陸までの流れ

「はやぶさ2」着陸までの流れ
世界初となる小惑星内部の岩石採取を目指して、2回目の着陸に挑む「はやぶさ2」。その手順は次のような計画になっています。

なお、「はやぶさ2」から地球に電波が届くのには時間がかかるため、実際の予定時刻と地球側で確認できる時刻には差があります。
▽着陸の前日、7月10日に、地上の管制チームが「はやぶさ2」の状態などを確認して、問題ないと判断すると、小惑星上空で待機している「はやぶさ2」に降下開始の信号を送ります。

▽そして、日本時間の10日午前10時46分ごろ、「はやぶさ2」は高度2万メートルから小惑星に向けて降下を開始します。降下を始めると、探査機から10分おきに送られてくる小惑星の画像をもとに軌道のずれを計算し、地上から信号を送って修正する作業を繰り返します。降下の速度は人が歩く速さよりも遅い、秒速40センチでゆっくりと高度を下げていきます。

▽10日午後9時6分ごろ、高度5000メートル付近に到達すると「はやぶさ2」はスピードを秒速10センチに落とします。

▽さらに降下を続け翌日、高度500メートル付近に到達すると管制チームの責任者が着陸の最終的な判断を行います。これが11日午前8時41分ごろです。問題がないと判断されると探査機の降下は継続され、ここからは地球からの指令を受けず「はやぶさ2」自体が着陸を判断する自律制御に切り替わり、運用は最終局面を迎えます。

▽そして11日午前9時40分ごろには小惑星から30メートルの高さまで接近し、センサーとカメラで地表を正確にとらえ、スラスターと呼ばれるガスを噴射する装置で、細かく姿勢を制御する運用に入ります。ここからは事前に地表に投下した「ターゲットマーカ」と呼ばれる光を反射するボール状の目印をカメラで補足してこれを基準にして着陸地点へ接近します。

▽そして、高度8.5メートルまで降下すると、着陸地点の傾斜に合わせて探査機の姿勢を傾けながら水平に移動して着陸地点の真上にきます。その後、まっすぐ地表に向かって降下し、11日午前10時5分ごろに「リュウグウ」に着陸する計画です。着陸は数秒間で、岩石を採取する「サンプラホーン」と呼ばれる長さおよそ1メートルの筒状の装置の先端を地表に接地させて弾丸を発射、砕かれた岩石が装置の中を舞い上がり、内部に回収される仕組みです。機体はすぐに上昇し、その後、データを地球に送りながら、高度2万メートルの定常の位置に戻ります。