横浜銀行と千葉銀行 幅広い分野で業務提携へ

横浜銀行と千葉銀行 幅広い分野で業務提携へ
地方銀行として資産規模がトップクラスの横浜銀行と千葉銀行は、個人向けの金融商品の提供や企業向けのサービスなど、幅広い分野で提携する方針を固めました。低金利が続いて金融機関の経営環境が厳しさを増す中、地銀の大手が異例の提携に踏み切ることになります。
関係者によりますと、横浜銀行と千葉銀行は業務提携をする方針を固め、10日、それぞれ取締役会を開いて基本合意する見通しです。

個人向けの業務では、遺言信託などこれからニーズが増えると見込まれる高齢者向けの金融サービスを共同で提供することを検討します。

また企業向けには、協調融資や取引先の企業を紹介しあって合併などを提案するビジネスで連携することを検討します。

両行は現在、互いの株式を持ち合っていますが、今回の提携で保有する株式は増やさず、資本面の関係に変更はないとしています。

横浜銀行と千葉銀行は、総資産の規模が地方銀行の中ではトップクラスです。横浜銀行は3年前に東日本銀行と経営統合、千葉銀行も新潟県や岡山県などにある地方銀行とグループをつくって、システム面の連携を進めています。

地方銀行は、日銀のマイナス金利政策の下で低金利が続いているうえ、IT企業によるキャッシュレス決済のサービスが急激に普及して、経営環境は厳しくなっています。

トップクラスの地銀どうしの異例の提携は、関東圏で築いた営業網を互いに活用して厳しい環境を乗り越えるねらいがあるとみられます。

横浜銀行 総資産16兆円余

横浜銀行は横浜市に本店を置き、総資産は16兆円余りと全国の地方銀行でトップです。

神奈川県内に170余りの支店を持ち、3つのメガバンクに匹敵する営業網を築いているほか、3年前には東京 中央区に本店がある東日本銀行と経営統合し、都内の中小企業向けの融資を積極的に行っています。

長く地銀トップの座にいる横浜銀行ですが、低金利が長引いて厳しい経営環境が続き、ことし3月期の決算の最終的な利益は3年前と比べて30%余り減少しています。

ことし5月に発表した経営計画で店舗の2割余りを統廃合する方針を公表し、効率化と収益力の強化をどう進めるかが課題になっています。

千葉銀行 総資産14兆円余

千葉銀行は千葉市に本店を置き、総資産が14兆円余りと地方銀行としては横浜銀行、福岡銀行に続く3番目の規模です。

4年前から同じシステムを利用している新潟県の第四銀行や岡山県の中国銀行など全国の8つの地方銀行と「TSUBASAアライアンス」というグループをつくっています。

システムの共通化でコストを削減し、フィンテックの分野で共同研究を進めています。

また、さいたま市に本店がある武蔵野銀行とも業務提携し、ほかの銀行との連携に積極的です。

千葉銀行も収益は伸び悩み、ことし3月期の決算では最終的な利益が3年前に比べて1割ほど減少しています。ほかの銀行との連携をどう収益拡大に結び付けるかが課題になっています。