校内で収穫 ジャガイモ食べた児童13人 病院に搬送 兵庫 宝塚

校内で収穫 ジャガイモ食べた児童13人 病院に搬送 兵庫 宝塚
兵庫県宝塚市の小学校でジャガイモを食べた児童13人が食中毒とみられる症状を訴え、病院に救急搬送されました。いずれも快方に向かい重症の子どもはいないということで、市の教育委員会が詳しい状況を調べています。
9日、正午すぎ宝塚市立美座小学校から「けさ掘り出したジャガイモを食べたところ子どもたちが体調不良を訴えた」と消防に通報がありました。

消防が医師などとともに駆けつけたところ、小学5年生の男女合わせて13人が吐き気や腹痛など食中毒とみられる症状を訴え、市内の病院に救急搬送されました。

宝塚市教育委員会によりますと、いずれも快方に向かっていて重症の子どもはいないということです。

学校では9日、校内の畑で収穫した50個ほどのジャガイモを使った調理実習が行われ、午前10時ごろから児童30人が「粉吹きイモ」などを作って食べたということです。

実習の指導は家庭科専任の50代の女性教諭が担当していたということで市の教育委員会が、いきさつを詳しく調べています。

宝塚市教育委員会の橘俊一学校教育部長は「ご心配をおかけして大変申し訳ない。原因をしっかり究明し、再発防止に努めたい」と話しています。

専門家「芽や緑色の皮には毒が含まれる 」

ジャガイモを食べた小学生が食中毒とみられる症状を訴えて集団で搬送されたことについて、食中毒に詳しい大阪市立大学大学院生活科学研究科の西川禎一教授は「ジャガイモは芽の部分や光が当たって緑色になった皮の部分に、ソラニンという自然毒が含まれている。こうした部分を食べると下痢やおう吐、それにめまいなどの症状を起こすので注意が必要だ」と指摘しています。

また、関西では今の時期にジャガイモを収穫することが多く、食中毒が発生しやすいということで、西川教授は「ソラニンは熱に強いため加熱調理をしても完全になくすのは難しく、調理する際、芽や緑色の皮をしっかり取り除くことが重要だ」と指摘しています。

また、小さいイモに比較的ソラニンが多く含まれているとして、家庭菜園や学校で食中毒を防ぐためには、栽培段階で芽を間引くことで小さなイモがたくさん実るのを防ぐことや、イモに光が当たらないようしっかり土をかぶせるなどの対策を取ってほしいと呼びかけています。