ギリシャ 最大野党が単独過半数を獲得 4年ぶり政権交代へ

ギリシャ 最大野党が単独過半数を獲得 4年ぶり政権交代へ
ギリシャで総選挙が行われ、緊縮策を進めてきたチプラス首相の与党が大幅に議席を減らしたのに対し、中道右派の最大野党が単独で過半数を獲得し、4年ぶりに政権が交代することになりました。
ギリシャの総選挙は7日、300議席を争って投票が行われました。

内務省の発表によりますと、チプラス首相の与党「急進左派連合」は86議席と大幅に議席を減らしたのに対し、ミツォタキス党首が率いる中道右派の最大野党「新民主主義党」は158議席と単独で過半数を獲得しました。

チプラス首相は7日夜、記者会見し「市民の選択を尊重する。ミツォタキス氏にお祝いのことばを伝えた」と述べて敗北を認め、4年ぶりに政権が交代することになりました。

新たに首相に就任するミツォタキス氏は選挙戦でチプラス首相の緊縮策を批判し、減税や投資の拡大を行って経済を活性化させると訴えた一方、財政再建も進める姿勢を示しました。

ミツォタキス氏は7日夜、記者団に対し「結果に感謝したい。有権者から経済を成長させ多くの雇用を創出し安心できる国をつくるための強い負託を受けた」と述べ、公約の実行に意欲を示しました。

ギリシャは合わせて8年に及ぶEU=ヨーロッパ連合などからの金融支援と緊縮策で財政危機を乗り越えましたが、経済状況は厳しいままで、新政権は募る国民の不満にどう応えるか難しい課題に取り組むことになります。

新首相ミツォタキス氏とは

新しい首相に就任するキリアコス・ミツォタキス氏は「新民主主義党」の党首で51歳。父親が1990年代に首相を務めたほか、姉も元外相で政治家の一族の出身です。アメリカのハーバード大学を卒業し、MBA、いわゆる経営学修士も取得しています。

ギリシャの金融機関などに勤めたあと2004年から国会議員になり、3年前に「新民主主義党」の党首に選ばれました。

公共部門を縮小し、民間部門を拡大するべきだという立場で自由主義経済を推進しています。

また日本食を好み、ギリシャ・日本友好議員連盟の会長を務めていたことでも知られています。