イラン精鋭部隊元司令官「アメリカ公開の映像は偽物」

イラン精鋭部隊元司令官「アメリカ公開の映像は偽物」
中東のホルムズ海峡付近で2隻のタンカーが攻撃を受けた事件について、イランの精鋭部隊の元司令官は、イランの関与を示す根拠としてアメリカが公開した映像は偽物だという考えを示し、事件への関与を改めて否定しました。
中東のホルムズ海峡付近のオマーン湾で2隻のタンカーが攻撃された事件をめぐっては、アメリカがイランの精鋭部隊「革命防衛隊」が船体から不発の爆弾を取り外す様子をとらえたとする映像を公開し、イランの関与を主張しています。

これについて、革命防衛隊の元司令官で機雷などの装備品に詳しいキャナニモガダム氏は15日、NHKのインタビューに応じ「爆発物を船体の高い位置に取り付けたり取り外したりといった行為は非常にリスクが高い。誰もこのような作戦はとらないだろう」と述べ、映像は偽物だという考えを示しました。

そして「この海域では革命防衛隊がふだんから警備を行っていて、イランが事件を起こすには近すぎる場所だ」と述べ、イランの関与を真っ向から否定しました。

そのうえで「アメリカはサウジアラビアなどの支持を得て、ペルシャ湾やホルムズ海峡に足場を築こうとしている」と述べて、アメリカがイランを攻撃する口実として事件を起こしたと主張しました。

イランでは外務省も14日、「一方的な糾弾は危険だ」とする声明を発表していて、イランに対する国際的な包囲網を築こうとするアメリカに警戒を強めています。

イラン外務省 “イラン関与”声明の英に抗議

ホルムズ海峡付近で2隻のタンカーが攻撃された事件について、イランの外務省は15日、イギリスが証拠を示さないままイランの関与を主張したとして、現地のイギリス大使を呼んで抗議したことを明らかにしました。

イラン外務省は声明で「イギリス政府の根拠のない主張と、受け入れがたい対応に強く抗議した」としています。

イギリスは事件のあと、イランの革命防衛隊が関係する組織の攻撃であることは「ほぼ間違いない」とする声明を発表していました。

事件をめぐってはアメリカがいち早く「攻撃はイランに責任がある」とする分析を発表していて、イランはアメリカの主張が各国に広がることに神経をとがらせているとみられます。