「中国は高齢化対策の情報ねらう」米専門家が警戒呼びかけ

「中国は高齢化対策の情報ねらう」米専門家が警戒呼びかけ
世界中のサイバー攻撃を監視するアメリカのセキュリティ会社の専門家が講演し、中国のハッカー集団による日本企業への攻撃が活発化し、標的は防衛から医療分野へと拡大しているとして警戒を呼びかけました。
講演したのは世界中のサイバー攻撃の監視、分析で知られるアメリカの情報セキュリティ会社「ファイア・アイ」の専門家、クリストファー・ポーター氏です。

ポーター氏は13日、千葉市で開かれたシンポジウムで講演し、まず日本の政府機関や企業へのサイバー攻撃について「最大の脅威は中国だ」と述べ、中国のハッカー集団による攻撃が活発化していると警戒を呼びかけました。

そして標的は防衛分野などにとどまらず、日本の新薬の研究情報や病気の治療記録といった医療分野へと拡大しているとして、「中国は人口の高齢化対策に役立つ情報をねらっている」と指摘しました。

また、中国のハッカー集団が日本の企業をねらったケースでは、大企業に直接攻撃を仕掛けるのではなく、その取り引き先のセキュリティー対策がぜい弱な中小企業のシステムに侵入して足がかりにする手口が多いという分析を示しました。

さらにポーター氏は「経済活動が活発になる大きなイベントでは、短期間に集中して大量のサイバー攻撃が仕掛けられる」として、来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて官民が連携した包括的な対策が重要だと呼びかけました。