高齢者住宅の女性殺害 71歳夫を逮捕 警視庁

高齢者住宅の女性殺害 71歳夫を逮捕 警視庁
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去年、東京・町田市の高齢者向け住宅で69歳の女性が殺害された事件で、警視庁は、71歳の夫が鈍器のようなもので女性の頭を殴って殺害したとして逮捕しました。調べに対し、容疑を否認しているということです。
去年9月21日の朝、東京・町田市鶴川の高齢者向け住宅の1室で、入居者の関初枝さん(69)が頭を鈍器のようなもので殴られ、殺害されているのが見つかりました。

警視庁が殺人事件として捜査を進めたところ、隣り合う部屋に住む初枝さんの夫の関健次容疑者(71)が、鈍器のようなもので初枝さんの頭を殴って殺害したとして、13日午前、殺人の疑いで逮捕しました。

警視庁が住宅内の防犯カメラを解析したところ、初枝さんの部屋の人の出入りは事件前日の午後9時に関容疑者が出たのが最後だったということで、13日朝から詳しく事情を聴いていました。

初枝さんは肺の病気のため携帯用の酸素吸入器を常時、使っていましたが、当時も吸入器を装着したまま倒れていて、抵抗した際に手などにできる「防御創」と呼ばれる傷はなかったということです。

調べに対し、「やっていません」と容疑を否認しているということです。警視庁は、事件の詳しいいきさつや動機を調べることにしています。

殺害された関初枝さんとは

殺害された初枝さんは、夫の仕事の関係で福岡や札幌、大阪などを転々としましたが、正月や盆休みには夫の実家に2人であいさつに行くなど、夫婦仲はよかったということです。

親族の76歳の男性は「互いに冗談を言い合うなど仲むつまじい夫婦でした。初枝さんは、私の子どもたちの面倒も見てくれる優しい人でした」と話していました。

初枝さんは、夫の母親が高齢で介護が必要になると、同居して生活面のサポートを続けていたということですが、その後、初枝さん自身も肺の病気が悪化したため母親を高齢者福祉施設に預けて、夫婦で4年ほど前に町田市の高齢者向け住宅に移り住みました。

施設の入居者などによりますと、初枝さんは、病気で体が弱っていましたが、ほかのお年寄りの歩行の手助けをするなど、気配りのできる人だったということです。

毎朝6時に夫婦で飼っていたしば犬の散歩を日課にしていて、犬と遊ぶのを楽しみにしていたということです。

近所に住む知人の80歳の女性は「事件の2か月ほど前、音大の学生が関さんの住宅でコンサートをしたとき、夫婦で歌をうたうなどして楽しんでいました」と話していました。

関健次容疑者とは

逮捕された関健次容疑者は、農薬などを販売する会社に勤め、千葉や札幌などで転勤を繰り返した後、4年ほど前に東京・町田市の高齢者向け住宅に妻の初枝さんとともに入居しました。

知人などによりますと、関容疑者は、周囲に気を配ることができる優しい人柄だったということで、事件の数か月前に住宅で音楽大学の学生が合唱コンサートをしたときには、初枝さんと一緒に『ふるさと』を歌うなど、仲むつまじい姿がみられました。

初枝さんが肺の病気を患ってからは身の回りの世話をするなど、献身的に支えていたということです。

親族の76歳の男性は「互いに冗談を言い合うなど仲むつまじい夫婦でした。事件のあと弟と会ったときは落ち込んでいる様子で、初枝さんの葬儀をしっかりやりたいと言っていました」と話していました。

知人「信じられない、真実を」

関健次容疑者が逮捕されたことについて、知人の女性は「本当に驚いているし信じられない」と話す一方で、3週間ほど前に会った際のやり取りとして「『奥さんを亡くして寂しいでしょう』と尋ねたら、『犬がいるので大丈夫です』と答えていたので、落ち込む様子がなく不思議に思っていました」と話していました。

そのうえで「病気がちな奥さんと一緒に散歩するなど、仲のいい姿を見ていただけに、なぜこうなってしまったのか、すべて正直に話してほしい」と話していました。