安倍首相 午後8時すぎイランに到着 首脳会談へ

安倍首相 午後8時すぎイランに到着 首脳会談へ
アメリカとイランの対立で中東情勢が緊迫する中、緊張緩和に向けた建設的な対応を促すため、安倍総理大臣は、日本時間の12日夜、イランの首都テヘランに到着しました。日本の総理大臣がイランを訪問するのは41年ぶりで、このあと、安倍総理大臣はロウハニ大統領との首脳会談に臨むことにしています。
アメリカとイランの対立で中東情勢の緊迫の度合いが増す中、ロウハニ大統領、最高指導者ハメネイ師との会談などに臨むため、安倍総理大臣は、日本時間の午後8時すぎ、イランの首都テヘランに到着しました。

日本の総理大臣がイランを訪問するのは、イスラム革命直前の1978年に当時の福田赳夫総理大臣が訪れて以来、41年ぶりです。

このあと、安倍総理大臣は、テヘラン北部にある宮殿でロウハニ大統領との首脳会談に臨むことにしています。この中で、安倍総理大臣は、日本とイランが外交関係を樹立してから、ことしで90周年を迎えることを踏まえ、これまでに築き上げてきた伝統的な友好関係を人的交流や技術協力などを通じ、さらに発展させていく考えを強調することにしています。

そのうえで、エネルギーを依存する日本にとって、中東地域の平和と安定は死活的に重要だとして、緊張緩和に向けてアメリカとの対話など、建設的な対応を働きかけるとともに、核合意への支持を伝え、着実な履行を求めることにしています。

首相訪問前のテヘランは賛否の声

イランの首都テヘランでは、市内の広場に日の丸とイランの国旗がならべて掲げられ、41年ぶりの日本の総理大臣の訪問を歓迎する準備が整えられています。

また、街頭の新聞スタンドには、安倍総理大臣の訪問をトップで伝える紙面が並んでいました。なかには、「サムライがテヘランに」という見出しで、日本風のよろいを着込んだ安倍総理大臣の似顔絵を1面全体に描いているものや、36年前にイランを訪問した父親の安倍晋太郎元外務大臣の写真とともに、「父と子の2代に渡る外交」を紹介するものもありました。

26歳の男性は、「安倍総理大臣の訪問が、イランとアメリカとの対話につながり、通貨の下落などの苦境を食い止めてくれることを期待します」と話していました。

また、35歳の女性は、「今回の訪問をきっかけに事態がよい方向に向かうことを望みます。とくに経済制裁が緩和され、私たちの生活が少しでも楽になればうれしいです」と話していました。

一方、70歳の男性は、「イスラム革命の後のこの40年間、さまざまな国の首脳が来たが、状況は何も変わらなかった。今回も何も変わらないと思う」と話していました。

また、60歳の男性は、「日本も他の国と同じようにアメリカ側の国だ。イランの利益のために何かをするようなことはないとはっきり言える」と話すなど、今回の訪問に期待を持てないという意見も聞かれました。