老後2000万円「報告書はもうなくなった」自民 森山国対委員長

老後2000万円「報告書はもうなくなった」自民 森山国対委員長
自民党の森山国会対策委員長は記者団に、「国民の老後の生活に大きな不安が広がった。政府は金融庁だけの問題にせずしっかりと丁寧に国民に説明し不安を取り除く努力をする必要がある。現在の年金制度が将来にわたって持続可能であることも理解してもらいたい。与党としても、国民が安心して老後の生活を送ることができるよう、全世代型の社会保障の強化に向けて努力していきたい」と述べました。
一方で、野党側が求めている予算委員会の集中審議については「この報告書はもうなくなっているので、予算委員会にはなじまない」と述べ、応じない考えを示しました。

立民 辻元氏「民主主義の危機」

立憲民主党の辻元国会対策委員長は、野党5党派の国会対策委員長会談で「麻生副総理兼金融担当大臣は、『迷走ドタバタ劇』から『ジタバタ劇』に変わってきている。かつて『消えた年金』があったが、今度は『消された報告書』ということで、報告書が抹殺されるような事態は民主主義の危機だ」と述べました。

国民 玉木代表「そんたくがまん延する」

国民民主党の玉木代表は記者会見で「『選挙に都合が悪いから』と、報告書を受け取らないのは前代未聞だ。『ときの政権や大臣が気に入る内容を書かないと受け取ってもらえない』ということになり、審議会にも、そんたくがまん延することになる。まさに『そんたく政治極まれり』で、厳しく追及していきたい」と述べました。

公明 山口氏「不安あおらず注意深く議論を」

公明党の山口代表は党の参議院議員総会で「報告書は、人生100年時代にどのように老後の生活を送っていくか問題提起しようとしたものだと思うが、説明が十分でないなどいろいろな課題がある。年金制度とは何の関係もない議論で、年金制度の信頼性に揺るぎはない。中途半端な議論は誤解を招くことを心得たうえで、国会議員が責任を持って、国民の不安をあおらないよう注意深く議論していくべきだ」と述べました。

共産 穀田氏「隠して逃げきるのはやめてほしい」

共産党の穀田国会対策委員長は記者会見で、麻生副総理兼金融担当大臣が正式な報告書として受け取らない意向を示したことを念頭に、「参議院選挙を目の前にして、安倍総理大臣の在任の日数を誇るのではなく、隠して逃げきることはやめてほしい。選挙の争点になるであろう暮らしや年金の問題などに、一切ほおかむりして選挙をやろうとしている」と批判しました。

維新 馬場氏「報告書は核心を突いている」

日本維新の会の馬場幹事長は記者会見で「報告書は現在の日本の社会保障と年金制度の核心を突いている。政府側の勇み足ということで、組織承認されていない書類について、『隠蔽』ということばは当てはまらないのではないか。わが党は、新しい社会保障制度を検討するプロジェクトチームを立ち上げており、政治の責任で、国民の不安を解消していくことが求められている」と述べました。