「市民を中国に渡すな」若者数万人が議会包囲 抗議続く 香港

「市民を中国に渡すな」若者数万人が議会包囲 抗議続く 香港
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香港では、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正案に抗議する数万人の若者が中心部の道路を占拠しています。議会にあたる立法会の本会議で日本時間の12日正午から行われる予定だった審議はまだ始まっておらず、抗議活動は今も続いています。
香港では立法会で審議されている容疑者の身柄を中国本土に引き渡せるようにする条例の改正案について、日本時間の12日正午から本会議で審議が行われることになっていましたが、開かれるめどはまだたっていません。

立法会周辺では11日夜遅くから抗議する大勢の若者が建物を取り囲んでいましたが、12日朝からはさらにその数が増え、数万人以上が道路を占拠し、「市民を中国に渡すな」「改正案を撤回しろ」などと声をあげています。

抗議活動は今も続いていて、大勢の警察官が警告を出して、立ち去るよう若者たちを促し、地下鉄やバスの運行が停止されるなど警備が強化されています。

香港では今月9日、主催者の発表で103万人以上が参加した大規模デモが行われたあと、暴徒化した一部の参加者が警察と衝突して負傷者が出る事態となりました。

政府側はあくまでも条例の改正を進める姿勢を崩しておらず、抗議活動はさらに強まる可能性が高まっています。

官房長官「関心持って注視」

菅官房長官は午前の記者会見で「香港はわが国にとって緊密な経済関係や人的交流を有する極めて重要なパートナーであり、自由で開かれた香港社会は日本を含むこの地域の繁栄と発展に重要な役割を果たしている」と述べました。

そのうえで「昨今の条例改正の動きは日本政府としても関心を持って注視している。香港が1国2制度のもとで従来の自由で開かれた体制を維持し、民主的に力強く発展していくことを期待したい」と述べました。