“熱中症”で搬送相次ぐ 死者や意識不明者も

“熱中症”で搬送相次ぐ 死者や意識不明者も
26日は、全国的に気温が上がり、各地で猛烈な暑さとなり、熱中症と見られる症状で搬送される人が相次ぎました。
宮城県登米市では、路上で60代の男性が倒れているのが見つかり、搬送先の病院で死亡しました。警察は熱中症とみて詳しく調べています。
26日午後2時すぎ、登米市豊里町の県道で、近くに住む65歳の男性が意識のない状態で倒れているのを通りかかった人が見つけました。

消防によりますと、男性は、病院に搬送されましたがその後、死亡しました。男性は見つかったとき体温が高かったということで、警察は熱中症とみて詳しく調べています。

気象台によりますと、登米市は、26日午後2時の気温が30度1分に達していました。

ゴルフ場でも死者や意識不明者

26日午前、北海道清水町のゴルフ場でアマチュアの大会に出場していた36歳の男性が熱中症とみられる症状で倒れて死亡しました。

26日午前11時すぎ、北海道清水町羽帯のゴルフ場から「プレーヤーが倒れている」と消防に通報がありました。

警察や消防によりますと、倒れていたのは釧路地方に住む36歳の男性ですでに意識はなく、病院に搬送されましたが死亡しました。

ゴルフ場によりますと、26日朝は7時半から選手72人が参加してアマチュアの大会が開かれていて、男性は最終の18番ホールでプレー中に、意識を失って倒れたということです。

警察は熱中症とみて詳しく調べることにしています。

帯広測候所によりますと、ゴルフ場からおよそ10キロ離れた新得町では午前11時の時点で気温が34度に達していました。

また、北海道十勝地方の清水消防署などによりますと、26日午前11時すぎ、清水町羽帯のゴルフ場で「プレーヤーが倒れている」と通報がありました。

倒れていたのは37歳の男性で、熱中症とみられ、病院で手当てを受けていますが、搬送されたとき意識がない状態だったということです。

マラソンのランナーも

26日午前、青森県五所川原市で開かれていたマラソン大会で、ランナーの男女3人が熱中症と見られる症状を訴えて病院に搬送され、大会の事務局によりますと、このうち20代の男性は症状が重いということです。

26日午前10時50分ごろ青森県五所川原市で開かれていた「走れメロスマラソン」で、ゴール付近を走っていた弘前市の24歳の男性ランナーが突然倒れました。

大会の事務局によりますと、男性は、けいれんなどの症状が見られ、ドクターヘリで病院に搬送されましたが、重度の熱中症と見られるということです。

このほか20代の男性と50代の女性も熱中症と見られる軽い症状を訴えて病院に搬送されました。

大会の事務局は「高温注意情報が出されているのを認識し、対策をとって開催したが来年以降、対策を検討したい」とコメントしています。

26日の五所川原市は午後2時までの最高気温が33.5度まで上がり、5月の観測としては過去最高を記録しました。

運動会で児童3人搬送

26日午前、青森県弘前市の小学校で運動会中に児童17人が熱中症と見られる症状を相次いで訴え、このうち3人が病院に搬送されました。

26日午前10時半ごろ運動会が開かれていた青森県弘前市の致遠小学校で、1年生から6年生までの児童合わせて17人が、頭痛など熱中症と見られる症状を相次いで訴えました。

学校によりますと、このうち、800メートル走に参加していた6年生の男女3人が病院に搬送されて手当てを受けましたが、3人とも症状は軽いということです。

これを受けて学校は午前11時すぎに、残りの競技を別の日に延期する対応をとることを決めました。

致遠小学校の佐藤正徳校長は事前に、こまめな水分補給や競技によっては開始する時間を早めるなど暑さ対策は取っていたとしたうえで、「このような事態になってしまい児童や保護者に申し訳ない。再発防止に取り組んでいく」と話していました。

26日の弘前市は午後2時までの最高気温が33.3度まで上がり、5月の観測としては過去最高を記録しました。

東海3県で40人搬送

この暑さの影響で、消防によりますと少なくとも愛知県で29人、岐阜県で8人、三重県で3人の合わせて40人が熱中症の疑いで病院に搬送されました。

このうち愛知県の美浜町では洗濯物を干していた80代の女性が気分が悪くなり病院に搬送されました。

症状は重いものの、意識はあるということです。

また、三重県の鈴鹿市では午後1時ごろ、テニスの練習をしていた小学6年生の女子児童が気分が悪くなったと訴え、病院に搬送されました。症状は軽いということです。

岐阜県大垣市では午後3時ごろ、体育館で運動をしていた男子中学生が気分が悪くなって病院に搬送されました。

意識はあり、症状は重くないということです。

大阪・京都で38人搬送

大阪府内の各地の消防によりますと、府内では26日午後5時までに少なくとも22人が熱中症とみられる症状で病院に搬送されました。

このうち岸和田市では、59歳の男性が工場で作業中に熱中症の症状を訴え、入院したということです。

また、京都府内では午後5時半までに、合わせて16人が熱中症の疑いで病院に搬送されました。

このうち京都府木津川市の住宅では、この家に住む90代の女性が熱中症とみられる症状で動けなくなり、入院が必要な状況だということです。

このほかの15人の症状は軽いということです。

中国地方では22人搬送

消防によりますと、中国地方では26日午後5時までに、少なくとも合わせて22人が、熱中症とみられる症状で病院に搬送されましたが、いずれも命に別状はないということです。

このうち、松江市では10年に一度行われる船神事「ホーランエンヤ」の会場で、見物に来ていた3歳の男の子や50代から70代の男女合わせて4人が症状を訴えたということです。

九州でも搬送相次ぐ

26日の九州沖縄地方は、各地で30度を超える真夏日となり、福岡県や長崎県、それに佐賀県や熊本県の一部の地域で5月の観測史上最高の気温となりました。

この暑さで熱中症の疑いで搬送される人が相次ぎました。

26日の九州沖縄地方は高気圧に覆われ、特に九州では午前中から気温がぐんぐん上昇し、各地で30度を超える真夏日になりました。また、福岡県の糸島市、福岡空港、太宰府市、佐賀県の唐津市、長崎県の壱岐空港、島原市、熊本県の上天草市松島、水俣市などで5月の観測史上最高の気温を記録しました。

この暑さの中、福岡県内では、柳川市の小学校の運動会に参加していた男子児童2人など合わせて20人が、熱中症の疑いで病院に搬送されたほか、大分県内でも合わせて5人が熱中症の疑いで搬送されました。

四国で16人搬送

消防によりますと、四国では少なくとも合わせて16人が、熱中症とみられる症状を訴えて病院に搬送されました。

このうち、香川県の小豆島では、マラソン大会に参加したランナーの男女5人が病院に搬送されました。

ほかに男性1人が大会の救護所で手当てを受けたということです。

また、高齢の女性が自宅の前で倒れて病院に搬送され、症状は重いということです。

26日の小豆島は日中強い日ざしが照りつけ、小豆島町の内海では最高気温が28度1分まで上がりました。