日韓外相会談 「徴用」韓国側は仲裁委への対応方針示さず

日韓外相会談 「徴用」韓国側は仲裁委への対応方針示さず
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太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、河野外務大臣は、訪問先のフランスで韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相と会談し、第三国を交えた仲裁委員会を開催するため速やかに手続きに入るよう求めましたが、カン外相は仲裁委員会への対応について方針を示しませんでした。
会談は、日本時間の23日夜、1時間半近くにわたって行われました。

この中で河野外務大臣は、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題について、日韓請求権協定に基づき、第三国を交えた仲裁委員会を開催するため、委員を速やかに任命するよう求めました。そのうえで、「ムン・ジェイン(文在寅)大統領が責任を持って対応策を考えなければ、解決に結びつかない」と述べ、韓国政府として具体的な対応策を講じるよう強く迫りました。

これに対しカン・ギョンファ外相は、「両国関係全体に否定的な影響を及ぼさないよう賢く解決していく必要がある」と述べたものの、仲裁委員会への対応については方針を示しませんでした。

また河野大臣は、韓国政府が原発事故による汚染水問題を理由に続けている、福島県などの水産物の輸入禁止措置について、規制を早期に撤廃するよう求めましたが、カン外相は韓国側の主張を認めたWTO=世界貿易機関の判断を尊重するなどとして応じませんでした。

会談のあと河野大臣は、記者団に対し、「徴用」をめぐる問題について、「国際法違反の状態を、いつまでも放置しておくわけにはいかない。韓国側には早急に、できればG20大阪サミットの前にでも対策をしっかり講じてほしい」と述べました。