オーストラリア議会選挙 与党 保守連合が接戦制し政権維持へ

オーストラリア議会選挙 与党 保守連合が接戦制し政権維持へ
18日に投票が行われたオーストラリアの議会選挙で、与党 保守連合が議会下院で第1党を維持し、引き続き政権を担うことになりました。しかし過半数の議席には届かない可能性が残されていて、最終的な結果によっては難しい政権運営を迫られることになりそうです。
オーストラリアの議会選挙は、モリソン首相率いる与党 保守連合が与党内の主導権争いの影響で支持率が低迷する一方、最大野党 労働党は6年ぶりの政権奪還を目指して、低所得者層を中心とした減税などを掲げて支持を広げ、接戦となりました。

公共放送のABCは日本時間の19日午前9時時点で、議会下院151議席のうち、
▽保守連合が74議席、
▽労働党が66議席、
▽無所属などが6議席、を獲得することが確実で、保守連合が第1党を維持し引き続き政権を担うことになったと伝えています。

モリソン首相は支持者を前に勝利宣言を行い「奇跡が起きた。国民のため、われわれは仕事に戻り、国の経済を強くし、生活に不可欠なサービスを保障し、安全を守るとともに、人々を結束させるような政策を続ける」と述べました。

しかし開票作業はまだ続いていて、保守連合が過半数の議席には届かない可能性が残されています。

最終的な結果によっては、保守連合は法案の可決に少数政党や無所属の議員の協力が必要になるなど、難しい政権運営を迫られることになりそうです。

新政権の外交課題は中国

オーストラリアは政治や安全保障などの面で同盟国アメリカとの関係を重視する一方、経済的には最大の貿易相手国、中国との関係を深めてきました。

しかし中国系の企業から資金提供を受けていた元議員が中国の記者団との会合で南シナ海の問題について中国寄りの発言をしたことなどをきっかけに、おととし12月、中国を念頭に、外国による政治的な影響力を防ぐための政策を発表し、中国との関係は急速に冷え込みました。

その後、モリソン政権が発足してからは関係改善が模索されてきましたが、具体的な進展はみられず、引き続き中国との関係は避けられない課題となります。