シリア内戦 医療施設への攻撃頻発 国連「即時停止を」

シリア内戦 医療施設への攻撃頻発 国連「即時停止を」
シリアの内戦で、非武装地帯にある医療施設を標的にした攻撃が頻発し、国連は即時に攻撃を停止するようアサド政権を含む当事者に強く求めました。国連は、病院などが誤爆されるのを避けるため、紛争の当事者に施設の位置情報を事前に通報する仕組みが、逆に攻撃を招くことになっていないか検討することにしています。
シリアの内戦では、アサド政権と後ろ盾のロシアが、反政府勢力の最後の拠点である北西部イドリブ県や隣接するハマ県で攻勢を強め、一部に設けられた非武装地帯の中でも戦闘が行われているもようです。

国連で人道支援を担当するマーク・ローコック事務次長は、17日、安全保障理事会が開いたシリア問題の会合に出席し、先月28日以降、2つの県で20回の空爆や砲撃によって18の医療施設が破壊もしくは損傷したと説明しました。

ローコック事務次長は「いくつかの攻撃は、近代的な空軍が保有するような高性能の兵器を入手できる者たちが実行した」と述べて、一部の攻撃にはアサド政権が関与していると示唆しました。

また「一連の攻撃からどういう結論を導くべきか検討している」と述べて、病院などが誤爆されるのを避けるため、紛争の当事者に施設の位置情報を事前通報する仕組みが、逆に攻撃を招くことになっていないか検討していることを明らかにしました。そのうえで、医療施設への攻撃を即時停止するようアサド政権を含む当事者に強く求めました。