池袋の車暴走事故 遺族「交通事故のない未来を」

池袋の車暴走事故 遺族「交通事故のない未来を」
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東京 池袋で乗用車が暴走した事故で、亡くなった3歳の女の子と母親の遺族が17日、取材に応じ、「車は便利だが一歩間違えれば凶器になる。交通事故がない未来になってほしい」と訴えました。
先月19日、東京 池袋で87歳の高齢者が運転する乗用車が歩行者などを次々にはね、自転車に乗っていた松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)が死亡しました。

事故からまもなく1か月となる17日、真菜さんの32歳の夫がインタビューに応じました。

この中で夫は「家には2人の思い出が残され、娘が描いた絵やおもちゃであふれています。事故から日がたっても2人を失った絶望感が増し、現実にうちのめされる日々を送っています」と現在の心境を話しました。

そして「加害者は2人の命を奪ったことを自覚してほしい。厳罰に処してほしいと考えています」と述べました。

また、池袋の事故のあとも各地で子どもが犠牲になる交通事故などが相次いでいることについて、「車は便利だが一歩間違えれば凶器になり、人を殺すおそれがあるものです。ハンドルを握るときは常に注意して気遣いのある運転を心がけ、交通事故がなくなる未来が訪れてほしい」と訴えました。

現場では今も多くの人が追悼

事故現場には、今も大勢の人が訪れ、手を合わせたり花を手向けたりしています。

近くのマンションに住む83歳の女性は「毎日、手を合わせています。もうすぐ事故から1か月になりますが、亡くなった2人を忘れてはいけないと感じています」と話していました。

また、現場の近くに勤務先があるという39歳の男性は「自分にも同じ年くらいの子どもがいるので、当事者のことを考えると悲痛な気持ちです。高齢ドライバーの問題についても親と話をしていて、自分も含めて運転には気をつけないといけないと感じています」と話していました。

高齢ドライバーの免許返納が増加

東京 池袋の事故のあと、東京都内では運転免許証を返納する高齢者が増加しています。

警視庁によりますと、池袋の事故があった先月19日の週(4月14日~19日)は免許証を返納する人はおよそ1000人でしたが、翌週(21日~26日)はおよそ1200人に増えました。
今月5日の週(5月5日~10日)にはさらに増えておよそ1600人に上ったということです。

多い日には通常の2倍のおよそ400人が免許証を返納する手続きを行っていて、警視庁は池袋の事故以外にも全国で高齢者ドライバーの事故が相次いでいることが影響しているとみています。