「高力ボルト」不足 過剰発注の可能性で国交省が要請

「高力ボルト」不足 過剰発注の可能性で国交省が要請
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東京オリンピック・パラリンピックの開催や都心の再開発による建設需要の高まりから、高層ビルや橋などに使われる「高力ボルト」と呼ばれる部品が不足している問題で、国土交通省は建設会社などがボルトを過剰に発注している可能性があるとして、必要な分だけを発注するよう要請しました。
「高力ボルト」は鉄骨を接続する際に使う強度の高いボルトで、建設需要の高まりを背景に全国的に供給が追いつかず、工事に遅れが出るなどの影響が出ています。

国土交通省が去年10月に続き、ことし3月にもボルトのメーカーや建設会社を対象にアンケート調査を行ったところ、不足が深刻な状態は続いていて、通常なら1~2か月程度の納期が8か月程度まで長期化していることが分かりました。なかには「工事の受注を取りやめた」と回答した会社も8%ありました。

不足の原因を詳しく分析すると、建設会社などが工事の受注が決まる前に先行してボルトを発注したり、必要以上の数を発注したりして、発注そのものが過剰になっていた可能性があるということです。

このため国土交通省は建設会社などに対し、ボルトを使う工事を具体的に明記するなどして、必要な分だけを発注するよう要請しました。

石井国交相「実需以上の注文が膨れ上がっている」

これについて石井国土交通大臣は、17日の閣議のあとの記者会見で「高力ボルトの納期の遅れから市場が混乱し、重複発注や水増し発注などを誘発して、実需以上の注文が一時的に膨れ上がっていると考えられる。ボルトの需要、供給、流通の各段階の事業者は、不確定要素が高い発注を避け、必要な分を必要な時期に注文するというルールを徹底していただきたい」と述べました。