スペイン北朝鮮大使館襲撃 弁護士が襲撃したとされる容疑否定

スペイン北朝鮮大使館襲撃 弁護士が襲撃したとされる容疑否定
ことし2月、スペインにある北朝鮮大使館が襲撃された事件で、国際手配されているアメリカ在住の男の担当弁護士がNHKのインタビューに応じました。この弁護士は、大使館の中で、男と北朝鮮の大使館員が和やかに会話する様子を映した映像があるとして、襲撃したとする容疑を否定しています。
この事件は、ことし2月、スペインのマドリードにある北朝鮮大使館に、武装した男たちが押し入り、職員を縛って尋問した上、コンピューターなどを奪って逃げたとされるものです。

事件後、北朝鮮の体制を批判している「自由朝鮮」と名乗る脱北者らの団体が、関与を認める声明を発表しましたが、「大使館には招かれて入った」などと説明しています。

こうした中、この団体のリーダーで、スペインの司法当局から国際手配されている、アメリカ在住の韓国系の男の弁護を担当する、リー・ウォロスキー弁護士が、16日、ニューヨークの弁護士事務所で、NHKのインタビューに応じました。

この中で、ウォロスキー弁護士は、大使館の中で、男と北朝鮮の大使館員が和やかに会話をする様子を映した映像があるとして、襲撃したとする容疑を否定しました。

ただ、映像については、当事者を危険にさらすおそれがあるとして公開できないとしています。

そのうえで、ウォロスキー弁護士は、「北朝鮮には、大使館の中で起きたことを説明するための作り話が必要だった」と述べ、事件は、北朝鮮の大使館員が亡命を図ろうと、脱北者らの団体に接触したことを隠すためにでっちあげたものだという認識を示しました。

この事件をめぐっては、北朝鮮が、「テロ行為だ」と強く非難しているのに対し、団体側は、事件後にFBI=連邦捜査局に情報提供したと主張していて、捜査の進展によっては米朝関係に影響が及ぶとの見方が出ています。