フィリピンとアメリカ沿岸警備隊 南シナ海で初の合同演習

フィリピンとアメリカ沿岸警備隊 南シナ海で初の合同演習
フィリピンとアメリカの沿岸警備隊は中国が実効支配する南シナ海のスカボロー礁周辺で初めてとなる合同演習を行い、中国を強くけん制しました。
フィリピンの沿岸警備隊はフィリピンと中国が領有権を主張し、中国が実効支配する南シナ海のスカボロー礁の周辺で14日、アメリカの沿岸警備隊と合同演習を行ったと発表しました。

スカボロー礁の周辺でフィリピンとアメリカが合同演習を行うのは、これが初めてだということです。

演習は、沈没した客船から乗客を救助するなどの想定で行われ、双方合わせて3隻の巡視船が参加したとしています。

演習が行われていた際には、中国海警局の艦船2隻がこの演習を監視し、このうち1隻は、フィリピンの巡視船におよそ5キロの距離まで接近したものの直接、演習を妨害するような動きはなかったということです。

フィリピンのドゥテルテ大統領は、当初、中国からの経済支援を重視し、南シナ海の問題を棚上げにする姿勢を示していましたが、国内の批判が高まる中で先月には習近平国家主席に対して中国の主張を否定した国際的な仲裁裁判の判断を尊重するよう直接、求めています。

さらに先月、アメリカ軍と離島の奪還訓練を行ったほか、今月にはアメリカ、日本、インドと4か国で南シナ海での共同訓練を初めて行うなど、軍事面でも厳しい姿勢を見せるようになっていて、今回の訓練でも中国を強くけん制することになりました。