はやぶさ2 小惑星着陸に向けた観測降下を中断 異常を検知か

はやぶさ2 小惑星着陸に向けた観測降下を中断 異常を検知か
日本の探査機「はやぶさ2」は小惑星「リュウグウ」への2度目の着陸が可能かどうか判断するため、16日、小惑星の上空、10メートルまで降下して、表面の観測と着陸の際の目印となる「ターゲットマーカ」を投下する予定でしたが、探査機が自動的に降下を中断し上昇しました。JAXA=宇宙航空研究開発機構はなんらかの異常を検知した可能性があるとして原因を調べています。
「はやぶさ2」は先月、小惑星「リュウグウ」の表面に金属の塊を衝突させ、直径10メートル余りの人工クレーターを世界で初めて作ることに成功しました。

JAXAはこのクレーターの中か、その周辺に2度目の着陸を行って小惑星内部の岩石を採取することを検討していて、着陸できるかどうか調査するため、16日、「はやぶさ2」を小惑星の上空、高度10メートルまで降下させ、表面の状態を観測し、着陸する際の目印となる「ターゲットマーカ」を投下する予定でした。

しかし、「はやぶさ2」は16日午前11時すぎ、高度50メートルまで降下したところで自動的に降下を中断し、もともといた高度20キロの位置にむけて上昇に転じたということです。

その結果、16日の観測と目印の投下は見送られました。

JAXAが「はやぶさ2」の電波を確認したところ、探査機の状態は正常だということです。

「はやぶさ2」はなんらかの異常を検知した場合、安全のため自動で降下を中断し上昇するように設計されていて、JAXAでは現在、原因を調べています。

2度目の着陸が可能な期限はことし7月初旬までで、「はやぶさ2」は事前に最大3回、小惑星に接近して表面の調査を行う予定でしたが、原因の究明が遅れると、今後の計画に影響が出ることも考えられます。