「感染症死 長時間労働が原因」大阪地裁 “免疫力に異常”

「感染症死 長時間労働が原因」大阪地裁 “免疫力に異常”
大阪のレストランで月に250時間もの時間外労働をしていた調理師の男性が、ウイルス感染による病気で死亡したことをめぐり、大阪地方裁判所は、長時間労働で免疫力に異常が生じたのが原因だとして、労災と認めなかった労働基準監督署の処分を取り消しました。
平成26年、大阪 中央区のレストランで調理師として働いていた当時33歳の男性が、ウイルス感染によって生じる心臓の病気で死亡しました。

男性は朝8時に出勤したあと、翌日の仕込みの準備などで深夜1時や2時すぎまで勤務することも多く、月の時間外労働は平均およそ250時間にのぼっていたということです。

しかし大阪中央労働基準監督署は、男性がウイルス性の病気で亡くなったことを理由に労災と認めなかったため、遺族が裁判を起こして処分の取り消しを求めていました。

15日の判決で大阪地方裁判所の内藤裕之裁判長は「極端な長時間労働が、極度の睡眠不足や肉体的・精神的な負荷を生じさせ、免疫力に著しい異常を生じさせた」と述べて、感染症にかかったのは長時間労働が原因だと判断し、労災と認めなかった労働基準監督署の処分を取り消しました。

厚生労働省 補償課「関係機関と協議の上で判断したい」

判決について被告側の厚生労働省補償課は「今後の対応は判決内容を検討し、関係機関と協議の上で判断したいと考えている」とコメントしています。