3つ子の1人暴行死 母親実刑判決 支援団体「2審は執行猶予を」

3つ子の1人暴行死 母親実刑判決 支援団体「2審は執行猶予を」
愛知県豊田市で生後11か月の3つ子の1人を暴行して死亡させた罪に問われた母親に実刑判決が言い渡されたことを受けて、双子や3つ子を育てる家庭を支援する団体が、2審では執行猶予をつけるよう求める1万件を超える署名を名古屋高等裁判所に提出しました。
愛知県豊田市の松下園理被告(30)は去年、自宅で生後11か月の3つ子のうち、次男を床にたたきつけて死亡させたとして傷害致死の罪に問われました。

ことし3月、名古屋地方裁判所岡崎支部は「うつ病になる中、負担が大きい3つ子の育児を懸命に行ったことに同情はできる」とした一方、「執行猶予をつけるほど軽い事案ではない」として、懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。弁護側は刑が重過ぎるとして控訴しています。

この判決を受けて、双子や3つ子を育てる「多胎」の家庭を支援する団体のメンバーが名古屋高等裁判所を訪れ、2審では執行猶予をつけるよう求める1万件を超える署名を提出しました。

署名では「1審判決は3つ子を育てる過酷さと、それを支援すべき制度や社会資源の不備を正しく評価していない」としたうえで、「責任を被告個人に負担させる判決には問題がある」と訴えています。

日本多胎支援協会のメンバーで署名を提出した「ぎふ多胎ネット」の糸井川誠子理事長は「署名を寄せた多くの人が、育児で孤立するつらさに共感してくれたんだと思う。裁判所には多胎育児の過酷な状況をよく考えてほしい」と話しました。