韓国外相とWFPが北朝鮮支援で意見交わす

韓国外相とWFPが北朝鮮支援で意見交わす
韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相は13日、WFP=世界食糧計画のトップと会談し、厳しい食料事情が続いているとされる北朝鮮への支援について前向きな姿勢を示しました。
国連のWFP=世界食糧計画は、今月、北朝鮮の去年の農作物の収穫量が日照りなどの影響で過去10年で最悪だったとする調査結果を発表し、国際社会の支援を呼びかけています。

韓国のカン・ギョンファ外相は13日午後、ソウルでWFPのビーズリー事務局長と会談し、冒頭、「北朝鮮の食料事情は、韓国政府の優先課題だ。WFPがまとめた調査結果について理解を深めたい」と述べて、支援に前向きな姿勢を示しました。

ビーズリー事務局長も「私たちが見たものや必要だと考えていることについて、詳細に話せることを期待している」と述べ、会談では北朝鮮の状況について意見を交わしたということです。

南北の融和ムードを維持したい韓国のムン・ジェイン(文在寅)政権は、北朝鮮への食糧支援が必要だという立場で、今月7日に行った米韓首脳の電話会談でも、支援についてアメリカ側から支持を得たと発表していました。

ただ、この電話会談の2日後に北朝鮮がミサイルを発射したことを受けて、ムン大統領は支援には「国民の支持が必要だ」とも述べており、実現するかどうかははっきりしていません。

北朝鮮 韓国の人道支援を不十分と批判

一方、北朝鮮のメディア「メアリ」は12日、ウェブサイトに韓国政府に対し、人道支援では不十分だと批判する論評を掲載しました。

この中で「われわれの要求とはあまりにもかけ離れたいくつかの人道支援の事業をめぐって、まるで互いの関係に大きな前進を成し遂げられるかのように大げさにふるまっている。われわれに対する欺まんで、同じ民族への礼儀と道理のない行為だ」と批判しました。

北朝鮮は、クムガン山(金剛山)の観光事業やケソン(開城)工業団地の操業を再開させて外貨の獲得につなげたい考えですが、アメリカが制裁違反にあたるとしているため、いずれも再開の見通しは立っていません。

北朝鮮としては、人道支援だけでは南北関係の改善にはつながらないという立場を示すことで、制裁解除などをさらに強くアメリカに働きかけるよう、韓国政府に促すねらいがあるものとみられます。