沖縄 与那国町「50年に一度の記録的大雨」ピーク過ぎる

沖縄 与那国町「50年に一度の記録的大雨」ピーク過ぎる
k10011913911_201905130959_201905131008.mp4
沖縄県の与那国島では、13日朝から昼前にかけて猛烈な雨が降り、気象庁は、「50年に一度の記録的な大雨になっている」という情報を発表しました。大雨のピークは過ぎましたが、これまでの雨で地盤が緩んでいる地域があり、土砂災害などに警戒が必要です。
気象庁によりますと、沖縄県の与那国島を中心に暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定になり、13日朝から昼前にかけて局地的に雨雲が発達しました。

与那国町付近では、1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が断続的に降ったとみられ、気象庁は、「記録的短時間大雨情報」を3回発表するとともに、「50年に一度の記録的な大雨になっている」という情報を発表しました。

与那国空港では午前9時10分までの3時間の雨量が276.5ミリに達し、平成15年に統計を取り始めてから最も多くなりました。

大雨のピークは過ぎましたが、12日の降り始めからの雨量が450ミリを超えていて、与那国町では地盤が緩んだり川が増水したりしている地域があります。

気象庁は、引き続き土砂災害や川の増水に警戒し、落雷や竜巻などの突風にも注意するよう呼びかけています。

与那国島 湿った空気がぶつかる位置に

気象庁のレーダーでは、明け方から与那国島付近で雨雲が発達し、昼前にかけて雨雲がほとんど動かない様子が確認できます。

気象庁によりますと、沖縄付近には前線があり、与那国島は南東側と南西側の湿った空気がちょうどぶつかる位置にあったため、局地的に雨雲が発達したということです。

さらに、上空の風が弱く雨雲が流されなかったため、同じような地域で猛烈な雨が降り続いたとみられるということです。

「午前9時ごろが最も激しかったように感じた」

与那国町役場の総務課で防災を担当する職員は、雨が激しさを増した午前6時半ごろ、役場に出勤したということです。

この職員は「出勤当時、すでに雨が激しさを増していて、午前9時ごろが最も激しかったように感じた。風もあって横殴りの雨だった。複数の場所で道路が冠水して通れなくなっている。車を運転できないため職場に出勤できない住民もいると聞いている」と話しました。

この職員によりますと、午前11時すぎの段階でけが人の情報は入っていないということで、「職員を各地に出して、被害がないか引き続き情報収集を進め、対応に当たっている。地盤が緩んでいるとみられるので、雨が弱まったあとも、夕方ごろまでは警戒が必要だと考えている」と話していました。

「家から出られそうにない」

与那国町の祖納地区の住民は午前9時ごろのNHKの取材に対し、「雨は夜中から降り続き、朝に一度、小降りになったものの、その後、たたきつけるようにずっと降り続いていて、家から出られそうにない」などと話していました。

大雨の影響

与那国町によりますと、午後0時半現在、大雨の影響で、住宅1棟が床上まで、2棟が床下まで水につかる被害が出ているということです。

町は、午前9時半に町の保健センターに避難所を開設し、2世帯2人が避難しているということです。

また、大雨の影響で、町内に3つある集落を結ぶ主要な道路が冠水していましたが、一部の道路では水がひいて車が通れるようになっているということです。

空の便にも影響が出ています。

13日朝、那覇から与那国に向かっていた琉球エアコミューターの便が視界不良で新石垣に目的地を変更し、与那国からの折り返し便の欠航が決まりました。
また、新石垣と与那国を結ぶ2便の欠航が決まっています。

航空会社は、今後の運航については天候の状況を見て判断するとしています。

町によりますと、13日に授業を行う予定だった3つの小中学校のうち、比川小学校が休校を決めたほか、久部良中学校は午後から休校しています。
一方、与那国小学校は、通常どおり授業を行っているということです。