米沿岸警備隊が「北極圏戦略」 中ロの動向に警戒感

米沿岸警備隊が「北極圏戦略」 中ロの動向に警戒感
k10011894201_201904241113_201904241113.mp4
北極圏の開発に各国が関心を寄せる中、アメリカの沿岸警備隊は、新たな「北極圏戦略」を発表し、中国とロシアが権益拡大のために砕氷船の増強を進めていることなどに警戒感を示したうえで、沿岸警備隊の強化の必要性を訴えています。
北極圏は、近年、地球温暖化に伴い氷がとけ出し、資源開発の可能性が高まったことなどを受けて各国が関心を寄せていて、中でも中国は、巨大経済圏構想「一帯一路」を北極圏に拡大し開発を進める構えを示しています。

こうした中、アメリカ沿岸警備隊は、新たに発表した「北極圏戦略」の中で、中国について、「北極圏に調査船を派遣したり、沿岸の港などのインフラを整備したりしているほか、原子力砕氷船の建造も発表するなど影響力を拡大している」と指摘しています。そして、「中国は南シナ海で国際法に異議を唱え、アメリカの自由な航行を妨げてきたのと同様に、北極海でもアメリカの行動を妨げる可能性がある」と強い警戒感を示しました。

そのうえで、「中国、ロシアが北極圏での権益拡大に向けてばく大な投資をする一方、アメリカの予算は抑制的で差が生じている」と指摘し、沿岸警備隊の強化の必要性を訴えています。

沿岸警備隊は、中国やロシアに対抗するため複数の大型砕氷船の建造計画を進めていますが、アメリカ議会では予算がかさむことから見直しを求める声も出ていて課題となっています。