両陛下 退位前に昭和天皇の陵に参拝

両陛下 退位前に昭和天皇の陵に参拝
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今月30日に退位する天皇陛下は、23日、皇后さまとともに、昭和天皇が埋葬された東京 八王子市の「武蔵野陵」に参拝する儀式に臨み、退位することを伝えられました。
天皇皇后両陛下は、午前10時すぎ、車で皇居を出発し、門の外に集まった人たちににこやかに手を振ってこたえられました。

八王子市内では沿道に大勢の人たちが集まり、「両陛下ありがとうございます」などと書かれた横断幕を掲げてお二人を迎えました。

両陛下は午前11時半前に武蔵陵墓地に到着し、天皇陛下の退位に関する儀式の1つ「昭和天皇山陵に親謁の儀」に臨まれました。

はじめに、モーニング姿の天皇陛下が宮内庁の幹部の先導で鳥居をくぐり、砂利道をゆっくりと歩いて、昭和天皇が埋葬された「武蔵野陵」の前に進まれました。

そして玉ぐしを供えて深く拝礼し、退位することを伝えられました。

続いて、グレーの参拝服の皇后さまも、天皇陛下と同じように深く拝礼されました。

天皇陛下は即位後の平成2年12月にも、皇后さまとともに「武蔵野陵」に参拝する儀式に臨み、即位の礼と大嘗祭(だいじょうさい)が終わったことを伝えられています。

両陛下は、午後には、近くにある労働災害で亡くなった人たちの追悼施設「高尾みころも霊堂」を訪ねられました。

両陛下はこの施設ができた昭和47年以来、たびたび足を運んできましたが、天皇陛下の退位を前に、戦後の経済成長を支える中で命を落としていった人々の追悼を改めて望まれたということです。

両陛下は、労働災害で犠牲になった26万人余りをまつる拝殿の前に進むと、白い菊の花束を供えて深く一礼し、亡くなった人たちの霊を慰められました。

天皇陛下は施設をあとにする際、施設の関係者に「遺族の方々にしっかりと対応をお願いします」と述べられたということです。

両陛下は、今月26日には、植物や自然保護の研究で功績があった人に贈られる「みどりの学術賞」の授賞式に臨まれることになっていて、これが天皇皇后として皇居の外での最後の公務となります。