スリランカ同時テロ 死亡の日本人女性 ホテルで家族と食事か

スリランカの同時爆破テロ事件で死亡した日本人女性の高橋香さんについて、政府関係者はホテルで夫など家族で朝食を取っていた時に、爆破に巻き込まれたとみられることを明らかにしました。
スリランカの最大都市コロンボなどで起きた同時爆破テロ事件で、河野外務大臣は22日午前、日本人1人が死亡し、4人がけがをしていることを明らかにしました。

関係者によりますと、スリランカで起きた同時爆破テロ事件に巻き込まれて亡くなったのは、現地に在住している高橋香さんという女性だということです。

また、政府関係者によりますと、高橋さんは事件発生時、コロンボにあるシャングリラホテルで夫など家族で朝食を取っていたとみられるということです。

また、けがをした4人の中には、高橋さんの夫も含まれているということです。

外務省は現地の日本大使館などを通じて、当時の詳しい状況を確認するとともに、ほかに日本人が巻き込まれていないか、情報収集を進めています。

日本人の死傷者

関係者によりますと、高橋さんの30代の夫もけがをして手当てを受けているということです。また、4歳くらいの子どももけがをしていて、高橋さんの子どもの可能性があるということです。

さらに携帯電話会社のKDDIの社員で、スリランカに出張中の40代の男性と、スリランカの日本大使館の30代の男性職員がけがをしているということで、日本政府などが引き続き確認を進めています。

KDDIの男性社員 1人けがの情報

携帯電話会社の「KDDI」によりますと、スリランカに出張中の男性社員の1人がけがをしたという情報が入っているということです。

この社員はスリランカのコロンボに本社とグループ会社の社員、合わせて11人のグループで日本から出張中でした。

21日、コロンボ市内のホテルに滞在していたところ、爆発に巻き込まれてけがをしたということです。

会社は本人と連絡を取り、病院に運ばれたということですが、歩くことができる状態であることは確認しているということです。

また、会社によりますと、ほかの社員たちは無事だということで、詳しい情報を集めています。

日本人被害の過去の事件

日本人が海外でテロや事件に巻き込まれて死亡するケースは、この10年余りでもたびたび起きています。

先月19日には、エチオピアの首都アディスアベバから西におよそ500キロ離れたオロミア州で、武装したグループが車を襲撃し、乗っていた5人が死亡しました。

このうち1人は日本人の女性で、関係者によりますと、現地に在住し、鉱山に関係する仕事の際に被害に遭ったということです。

2016年7月にはバングラデュの首都ダッカで、過激派組織IS=イスラミックステートのバングラデシュ支部を名乗るイスラム過激派の男らが飲食店を襲撃して、22人が犠牲になり、このうち7人が、JICA=国際協力機構の事業を請け負って現地で活動していた日本人でした。

また、2015年3月には、チュニジアの首都チュニスにある国立博物館で、武装した男らが銃を乱射して、外国人観光客など22人が死亡し、このうち3人が観光で訪れていた日本人でした。

さらに、2013年1月、アルジェリア南東部のイナメナスにある天然ガス施設がイスラム武装勢力に襲撃され、プラント建設大手「日揮」の社員など、日本人10人を含む40人が死亡しました。

2008年11月にはインド西部のムンバイで、武装したグループがホテルや駅などを襲撃して166人が死亡し、出張で現地を訪れていた日本人1人が亡くなっています。

警察庁 テロ担当者を現地に派遣

スリランカで起きた同時爆破テロ事件で、警察庁は国際テロの担当者を現地に派遣しました。今後、現地の日本大使館やスリランカの治安当局と連携し、情報の収集にあたるということです。

首相がお見舞いのメッセージ

スリランカで起きた同時爆破テロ事件を受けて、安倍総理大臣は、シリセナ大統領とウィクラマシンハ首相に宛ててお見舞いのメッセージを出し、スリランカや国際社会とともに、テロと断固として戦う決意だとしています。

この中で安倍総理大臣は、「犠牲者のご冥福をお祈りし、ご遺族に哀悼の意を表するとともに、負傷者の方々に衷心よりお見舞い申し上げる」としています。

そのうえで安倍総理大臣は、「日本は、スリランカ国民がこの困難な時を乗り越えるにあたり、心からの連帯を表明する。このようなテロは到底許されるものではなく、断固として非難し、日本はスリランカおよび国際社会と手を携えて、テロと断固として戦う決意だ」としています。