スリランカ同時爆破テロ 日本人1人死亡4人けが

河野外務大臣は、スリランカで起きた同時爆破テロ事件で、日本人1人が死亡、4人がけがをしていることを明らかにしました。スリランカの最大都市で起きた同時爆破テロ事件では、これまでに200人余りが死亡し、外務省は、複数の日本人が巻き込まれたという情報があることから、現地の日本大使館などを通じて確認を進めています。
河野外務大臣は午前9時前、外務省で記者団に対して、これまでに日本人1人が死亡、4人がけがをしていることを明らかにしました。

河野大臣は「亡くなった日本人をはじめ、多くの犠牲者のご冥福をお祈りしたい。スリランカ政府には日本政府として必要な協力はしっかりとしていきたいということをメッセージでも出しており、これからまた、申し上げようと思っている」と述べました。

外務省関係者によりますと亡くなった日本人は事件発生当初、重傷とされていましたが、その後容体が悪化したとみられるということです。

外務省では午前8時半ごろから河野外務大臣らが緊急の会議を開いて、今後の対応方針や詳しい状況の確認を行いました。

亡くなったのは現地在住の高橋香さんか

関係者によりますと、スリランカで起きた同時爆破テロ事件に巻き込まれて亡くなったのは、現地に在住している高橋香(たかはし・かおり)さんという女性だということです。

また、高橋さんの夫もけがをして手当てを受けているということで、引き続き確認を進めています。

現地から帰国した人は

同時爆破テロ事件の起きたスリランカの最大都市 コロンボを、爆発から10時間余りたった現地時間の21日夜7時半ごろに出発した便は、22日7時すぎ、成田空港に到着しました。

航空機からは、疲れた表情を浮かべた人たちが次々と降りてきました。

観光でスリランカを訪れていた54歳の女性は「テロの前日、爆発があった教会の近くにも行っていた。訪問の日付が違えば、自分たちが被害に遭っていたのではないか」と話していました。

また、26歳の男性は「テロがあったあとは、ガイドからホテルの部屋を出ないよう指示がありました。自分たちが泊まっているホテルでも爆発があるのではないかと思い怖かった」と話していました。

そして、21歳の女性は「本当に日本に帰ることができるか、不安でした。コロンボの空港は、警備が厳重になって混雑が激しく、混乱している様子でした」と話していました。

首相「断固テロと戦っていく決意」

これまでに、日本人1人が亡くなったことが明らかになっていて、政府は現地の日本大使館などを通じて被害状況の確認を進めています。

これについて、安倍総理大臣は22日午前、総理大臣官邸に入る際、記者団に対し、「深い悲しみを覚えると同時に強い憤りを感じる。犠牲となられた方のご冥福をお祈りすると同時に、ご遺族の皆様に哀悼の意を表したい。すべての死傷者の皆様にお見舞いを申し上げる」と述べました。

そのうえで安倍総理大臣は「このようなテロは断じて許すことはできず、強く非難する。今後、日本はスリランカや国際社会と手を携えて、断固としてテロと戦っていく決意だ」と述べました。