LIXIL 創業家出身 潮田CEO 全役職辞任の意向

LIXIL 創業家出身 潮田CEO 全役職辞任の意向
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経営トップの人事をめぐって混乱が続いていた大手住宅設備メーカー「LIXILグループ」で、創業家出身の潮田洋一郎会長兼CEOが取締役や会長などすべての役職を辞任する意向を明らかにしました。
「LIXILグループ」の創業家出身の潮田氏と、山梨広一COOらが18日夕方、都内で記者会見を開きました。

この中で、潮田氏らは、ことし3月期の決算で最終的な損益が従来の15億円の黒字から530億円の赤字となる見通しを明らかにました。

そのうえで、潮田氏はこうした業績の悪化を招いた前のCEOの瀬戸欣哉取締役を任命した責任を取る必要があるなどとして、来月、取締役を辞任し、6月の株主総会後にはCEOや会長の職も退く意向を明らかにしました。

会見で潮田氏は「38年間取締役を続けてきて、瀬戸氏をCEOに起用したのは最大の失敗だった」と述べました。

LIXILグループをめぐっては、いわゆる「プロ経営者」として別の会社から招かれた瀬戸氏が去年10月末にCEOを退任し、潮田氏が後任のCEOに就きました。

しかし、これに対して複数の株主が「手続きが不適切だった」などとして、潮田氏の取締役解任を求めていたほか、瀬戸氏もみずからを含む取締役候補者を独自にまとめ、ことし6月の株主総会で株主提案を行うと表明するなど混乱が続いていました。

臨時総会は提案取り下げへ

「LIXILグループ」の潮田CEOが取締役を辞任する意向を示したことを受けて、潮田氏らの解任を求めて臨時株主総会を開催するよう求めていた株主は、開催の提案を取り下げる方針を示しました。

臨時株主総会の開催を求めていた株主の1つで、イギリスの投資運用会社、「マラソン・アセット・マネジメント」の東京事務所は、NHKの取材に対し、「私たちの主張が一定程度、認められた結果だと考えている。臨時株主総会開催の提案は取り下げる方針だ」として、ほかの投資運用会社3社などと共同で請求していた提案を取り下げる方針を示しました。

そのうえで「次の経営体制が企業統治の改善につながるものになるのか、引き続き株主として注目している」としています。

瀬戸氏 潮田CEOに反論

「LIXILグループ」の前のCEOの瀬戸欣哉取締役は18日夜、都内で記者団の取材に応じました。

この中で瀬戸氏は潮田会長兼CEOがすべての役職を辞任する意向を明らかにしたことについて「びっくりした。違和感を感じる」と述べました。

そのうえで、潮田氏が会社の業績を悪化させたのは瀬戸氏だと批判したことについて「業績の悪化の原因となった事業は90%以上が私がCEOになる前に始まったものだ。私の責任というのは無理な話だ」と反論しました。

さらに瀬戸氏は「今回、LIXILは潮田さんの影響力から離れる機会だと思う。完璧でないとしても、ここで私がCEOとなって、確実に潮田さんの影響力がないようにしていくことが会社にとって必要だ」と述べ、ことし6月の株主総会で株主提案を行ったうえで、トップ復帰を目指す姿勢を改めて示しました。