全国学力テスト実施 中学校では初の英語テスト

全国学力テスト実施 中学校では初の英語テスト
すべての小学6年生と中学3年生を対象にした全国学力テストが行われ、ことしは中学生でスピーキングを含む英語のテストが初めて実施されました。
全国学力テストは、文部科学省が子どもたちの学力を把握して授業の改善につなげることなどを目的に、平成19年から行われています。

対象となるのは、全国の小学6年生と中学3年生、合わせておよそ212万人で、ことしは国語と算数、数学に加え、英語が初めて行われました。

都内の中学校でも午後から生徒たちが英語のテストに臨み、「読む力」「聞く力」に加え、2年後から始まる大学入学共通テストで問われる「話す力」「書く力」も調査されました。

このうち、「スピーキング」は5分程度で、パソコンなどの機器を使って、生徒たちがヘッドホンをつけてパソコンに向かって会話形式で答えた音声が録音され、それを集めて業者が採点します。

しかし、これらの機器が整っていない学校もあることから、文部科学省は「話す力」の結果は参考値という扱いにして、都道府県別の結果は公表しないとしています。

全国学力テストの結果はことし7月中に公表される予定です。

「スピーキング」どんな問題?

英語の試験の中で、話す力を測定する「スピーキング」のテストでは合わせて5問が出題されました。

テストは生徒たちがヘッドホンをつけてパソコンから流れる音声に従って英語で解答していきます。

問題の1つです。

海外のテレビ局から、
1.あなたの将来の夢、またはやってみたいこと。
2.その実現のため、頑張っていること、やるべきことは?と質問されました。
これについて、1分間考えて30秒で英語で解答してくださいというものです。

正答例は次のとおり。
I want to be a farmer and, grow delicious vegetables. My grandfather is a farmer, so, I will help him and learn many things from him.

与えられたテーマについて、まとまりある内容を、正確な英語で解答しているかが問われました。

専門家は

今回の英語のテストについて、英語教育に詳しい立教大学の鳥飼玖美子名誉教授は「来年4月からは小学校で英語が教科化されるなど、国を挙げて英語教育に取り組んできているので、子どもたちの力がどうなっているのか測定したい気持ちは分かる」としたうえで、「今回のスピーキングテストは防音などの対応もされておらず、どこまで正確な測定ができたかは疑問だ。現場は今回の結果に一喜一憂せずに、子どもたちの興味や関心を引き出すことに集中してほしい。今回の結果や採点基準などの課題を国は公表してしっかりと議論してほしい」と話しています。