エジプト 大統領の権限強化へ憲法改正案可決 国民投票へ

エジプト 大統領の権限強化へ憲法改正案可決 国民投票へ
エジプトの議会は16日、大統領の権限を強化し任期を延長する憲法の改正案を可決しました。近く、その是非を問う国民投票が行われる見通しとなり、人権団体などからはシシ大統領の長期政権に道を開くものだとして懸念の声が出ています。
エジプトの議会は16日、2か月にわたって審議してきた憲法の改正案を憲法で定められた条件を満たす、全議員の3分の2以上の賛成で可決しました。

改正案では大統領の任期を4年から6年に延長するとしていて、2014年に就任し、2期目を務めるシシ大統領の現在の任期も6年に延長したうえで、改正後1度にかぎり再び立候補できるとしています。

シシ大統領の任期は本来なら2022年までですが、今回の改正案が通り次の大統領選挙で再選を果たせば、2030年まで大統領を務めることが可能になります。

また、大統領が検事総長や憲法裁判所の長官を最終的に任命するほか、軍の義務を憲法や民主主義を守ることにも広げるなど、大統領や軍の権限を強化する内容となっています。

このため人権団体などからは、いわゆる「アラブの春」の混乱ののち、事実上のクーデターで権力を握ったシシ大統領の長期政権に道を開くものだとして懸念の声がでています。

この改正案は近く国民投票にかけられ、過半数の支持を得られれば成立することになっていますが、改正に反対する人たちが次々と逮捕されるなど言論の自由が弾圧されているという指摘も出ています。