韓国 旅客船セウォル号沈没事故から5年 追悼式

韓国 旅客船セウォル号沈没事故から5年 追悼式
韓国で旅客船が沈没し、高校生などおよそ300人が犠牲となった事故から5年となる16日、各地で追悼式が開かれ、遺族からは、当時の政府の責任者を処罰するために、さらなる捜査を求める声が上がりました。
5年前の16日、韓国南部の沖合で旅客船セウォル号が沈没した事故では、修学旅行中だった高校生を含む299人が死亡し、いまも5人の行方がわかっていません。

16日は各地で追悼式が開かれ、このうち高校生たちが通っていた学校のあるソウル近郊のアンサン(安山)では、サイレンの音とともに、参加者たちが黙とうをささげました。

事故で高校生の息子を失った、チャン・フン(張勲)さんは「私の人生で、いちばん幸せだった瞬間は、子どもが生まれた時から事故までの17年間だった。その日から私は、地獄を生きている」と述べました。

そのうえで「もっと早く、海洋警察が船から避難しろと命令し、大統領府が救助の命令をすれば、みな生きて帰ってこられた」と述べ、当時の政府の対応が不十分だったとし、責任者を処罰するためにさらなる捜査を行うよう訴えました。

一方、ムン・ジェイン(文在寅)大統領は、フェイスブックでメッセージを公開し「二度と同じ悲劇を繰り返さないという覚悟を新たにする。真相の究明と責任者の処罰を徹底的に行う」として、再発の防止を誓いました。

事故の原因については、これまでの裁判で、船体の無理な改造や規定以上に荷物を積んでいたことなどが明らかになっていますが、革新系のムン政権は、前の保守政権が事故の真相を隠していたとし、あらたに調査委員会を立ち上げています。