神戸 中3女子自殺 調査委がいじめとの関連認める

神戸 中3女子自殺 調査委がいじめとの関連認める
3年前、神戸市で女子中学生が自殺したことについて、市が再調査のため設けた委員会はいじめとの関連を認める報告書をまとめました。
3年前、神戸市で中学3年の女子生徒が自殺し、教育委員会が設けた第三者委員会は、おととし、「いじめとの関連は不明」とする報告書をまとめました。

その後、学校が同級生から聞き取った、いじめの内容が書かれたメモを教育委員会の担当者と当時の校長が隠していたことが明らかになり、再調査が進められていました。

16日公表された報告書によりますと、女子生徒は1年生のころから、インターネットで同級生に中傷されたり、クラス内で「無視しよう」と言われたり、いじめを受けていたとしています。

また、3年生になると、学校内に居場所がないと感じるようなったとして、「自殺の要因としていじめが大きく寄与した」と指摘し、自殺といじめとの関連を認めています。

一方、メモの内容を隠していたことについては、「遺族や周囲の心ある生徒たちの思いが非常に軽く扱われている。調査確認する立場にある教育委員会は、いったい何をしていたのか」と厳しく非難しています。

学校の対応の問題を指摘

再調査委員会の委員長を務めた神戸大学の吉田圭吾教授は、以前の第三者委員会の調査について、「いじめを認定する姿勢が弱く、自殺に与える影響も低く見積もっていた」と批判しました。

また、委員を務めた立命館大学の春日井敏之教授は、「教職員の中で誰一人としていじめと認識せず、人間関係のトラブルだと捉えられ、その間に深刻化した。教師と生徒の信頼関係ができておらず、リスクマネジメントの取り組みも弱かった」と述べ学校の対応の問題を指摘しました。

そのうえで、「医療、保健などの専門機関と連携して指導、支援を行い、教育委員会や学校長の責任で、自殺予防の取り組みを行う必要がある」と指摘しました。

母親「提言しっかり受け止めて」

亡くなった女子生徒の母親は記者会見で「いじめと自殺との関連が認められ、よかったと思う。再調査委員会には、丁寧に調査していただき感謝している」と述べました。

また、いじめの内容が書かれたメモが隠されたことについては「生徒たちにとって事実を述べることは、勇気がいることだったと思う。教育委員会がその勇気を無駄にしてメモを隠そうとしたのは本当に残念だ」と述べました。

そのうえで「二度とこのような悲しい出来事が起きてほしくない。学校や教育委員会は、委員会の提言をしっかり受け止めてほしい」と話していました。

市長「いじめにしっかり対応する」

報告書を受け取った神戸市の久元市長は「いじめによる自殺、その後、教育委員会の対応に大きな問題があったことについて、改めて、ご遺族や市民の皆様におわびします。教育行政への具体的な提言も盛り込まれているので、今後、いじめにしっかり対応できるようにします」と話していました。