ピュリツァー賞 米の高校銃撃事件検証した地元紙に

ピュリツァー賞 米の高校銃撃事件検証した地元紙に
アメリカの優れた報道などに贈られるピュリツァー賞が発表され、去年、南部フロリダ州の高校で起きた銃撃事件で、警察や学校が銃撃犯に対して十分対応できなかったことを検証した地元の新聞社などが選ばれました。
ピュリツァー賞は、アメリカ国内の報道や文学など21の部門を対象に、優れた業績を挙げた個人や団体に贈られる賞で、15日、ニューヨークのコロンビア大学でことしの受賞者が発表されました。

このうち公益報道の部門では、去年2月、17人が死亡したフロリダ州の高校の銃撃事件での対応を検証した地元の新聞社、「サウス・フロリダ・サン・センティネル」が選ばれました。

この新聞社は、銃撃犯が高校に侵入し、1時間近くにわたって自由に動き回るのを許してしまった状況を詳細に報道し、地域の警察や学校が十分に対応できなかったことを検証して伝えたことが評価されました。

選考委員会のデイナ・キャナディー事務局長は、この事件をめぐって高校の新聞が追悼記事を掲載したことにも触れ「苦痛を伴う状況下でも、伝えることはメディアの重要な役割だ。ジャーナリストへの攻撃は激しくなっているが、希望が見えてきている」と述べました。

このほか、アメリカのトランプ大統領をめぐって、税金逃れの手法を調査報道で暴いたニューヨーク・タイムズが解説報道部門を、また不倫関係にあったとされる女性への口止め料の支払いなどを報道したウォール・ストリート・ジャーナルが国内報道部門に選ばれました。

ロヒンギャ取材 ロイター記者も

このほか国際報道の部門では、ミャンマーの少数派、ロヒンギャの人たちへの迫害に関する調査報道に取り組んだロイター通信のワ・ローン記者とチョー・ソー・ウー記者が選ばれました。

2人は治安当局の機密文書を不正に入手したなどとして国家機密法違反の罪でミャンマーの高等裁判所から去年9月に禁錮7年の判決を言い渡され、最高裁判所に上告しています。

選考委員会は授賞理由について「ロヒンギャの人びとを組織的に排除したり、殺害したりしたことに軍が関与していたことを暴いた結果、逮捕されたが、勇敢な報道だった」としています。