「持続可能な開発目標」実現には290兆円余不足 国連事務総長

「持続可能な開発目標」実現には290兆円余不足 国連事務総長
国連が定めた持続可能な開発目標=SDGsの実現に向けて資金をどう調達するか話し合う国際会議が開幕し、グテーレス事務総長は、途上国の医療や教育の普及のため日本円で年間290兆円余りの資金が不足していると訴えたうえで、さらなる民間投資が鍵になるという考えを示しました。
SDGsは、すべての国連加盟国が支持して4年前に採択されたもので、2030年までに貧困や飢餓を撲滅し、すべての人に教育や医療を普及することなど17の目標を定め、各国が実現に取り組んでいます。

ニューヨークの国連本部では15日、4日間の日程でSDGsの実現に向けて資金をどう調達するか話し合う国際会議が開幕しました。

会議の冒頭グテーレス事務総長は、途上国の医療や教育、衛生などの分野で年間2兆6000億ドル、日本円で290兆円余りの資金が不足しているとしたうえで「実現にはもっと資金が必要だ」と訴えました。

具体的には、先進国や国際機関による開発援助の増額、租税回避や資金洗浄を阻止する国際的な取り組み、「緑の債券」や「社会貢献債券」などSDGsに関与する企業への投資の促進を挙げました。

グテーレス事務総長はこのうち「緑の債券」について、世界の債券市場で過去10年間で2200億ドルの投資実績があるとして、SDGsの達成に向けては開発援助に加えてさらなる民間投資が鍵になるという考えを示しました。