EU 米との貿易交渉を近く開始へ 農産品は除外

EU 米との貿易交渉を近く開始へ 農産品は除外
EU=ヨーロッパ連合は工業製品の関税撤廃などを目指すアメリカとの貿易交渉に向けて内部の手続きを完了し、近く交渉が始まる見通しとなりました。ただ、アメリカが市場開放を求めている農産品については交渉から除外する姿勢を改めて強調し、激しい駆け引きが予想されます。
アメリカとEUは、トランプ大統領が鉄鋼製品などに高い関税をかけたのをきっかけに貿易をめぐって鋭く対立しましたが、去年7月、自動車を除く工業製品の関税撤廃を目指すことなどで合意しました。

ただ、ことしに入ってトランプ政権がEUの農産品の市場開放も交渉の対象にするよう求めたため農業国のフランスなどが警戒し、交渉の開始に向けたEU内の調整が難航していました。

15日、EU加盟国は閣僚会議を開き、執行機関にあたるヨーロッパ委員会がアメリカとの交渉を開始することを賛成多数で承認しました。

EUで通商政策を担当するマルムストローム委員は会議の後の記者会見で近く交渉が始まる見通しを示し、ことし10月までに交渉を妥結したい考えを示しました。

一方、農産品については「交渉に含まれない。ヨーロッパにとっては譲れない一線だ」と改めて強調し、今後、アメリカとの激しい駆け引きが予想されます。