北朝鮮 キム委員長に「最高代表者」の呼称 元首の役割追加か

北朝鮮 キム委員長に「最高代表者」の呼称 元首の役割追加か
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北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に対して「朝鮮人民全体の最高代表者」という呼称を使い始めました。先週開催された最高人民会議で憲法が改正されて、キム委員長に対外的な元首の役割が追加された可能性があります。
北朝鮮では、今月11日から2日間にわたって、国の予算や国家機関の人事、憲法の改正などを決める最高人民会議が開催されました。

この中で、新たに最高人民会議の常任委員長に就任したチェ・リョンへ氏が演説し、「敬愛するキム・ジョンウン同志を朝鮮人民の最高代表者で、共和国の最高指導者である国務委員会の委員長に高く推挙することを提案する」と述べました。

その後、国営メディアは、キム委員長に対して「朝鮮人民全体の最高代表者」という呼称を使うようになっています。

国営メディアは背景を説明していませんが、憲法が改正されて、キム委員長に対外的な元首の役割が追加された可能性があります。

憲法上、対外的な元首に位置づけられているのは最高人民会議の常任委員長で、91歳のキム・ヨンナム氏がおよそ20年にわたって務めていましたが、今回の最高人民会議で退任し、チェ氏が後任についています。

「武力最高司令官」の呼称も

北朝鮮で、15日はキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の祖父、キム・イルソン(金日成)主席の誕生日で、国営の朝鮮中央テレビは、キム委員長が15日、キム主席の遺体が安置されている宮殿を訪れたと伝えました。

この中で、アナウンサーはキム委員長について「朝鮮民主主義人民共和国武力最高司令官」という呼称を使いました。

軍をめぐっては、キム委員長にはこれまで「朝鮮人民軍最高司令官」という呼称が使われていて、北朝鮮の国営メディアを分析しているラヂオプレスによりますと、この呼称が使われたのは初めてだということです。