天文学の発展に貢献 海部宣男さん死去

天文学の発展に貢献 海部宣男さん死去
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ハワイにある「すばる望遠鏡」の建設を推進し、国立天文台の台長や国際天文学連合の会長などを歴任して天文学の発展に貢献した海部宣男さんが13日、すい臓がんのため東京都内の自宅で亡くなりました。75歳でした。
海部さんは新潟県の出身で、東京大学で天文学の研究に取り組み、長野県の野辺山に建設された直径45メートルの電波望遠鏡の開発で中心的な役割を果たしました。

昭和57年にこの望遠鏡が完成したあとは、宇宙から届く「ミリ波」と呼ばれる電波を観測して、星や惑星の形成に関わる研究で多くの成果を挙げてきました。

昭和63年には国立天文台教授に就任し、平成9年からはハワイ観測所の初代所長として、「すばる望遠鏡」の建設の責任者を務め、平成11年の完成に向けて力を尽くしました。

その後も国立天文台の台長や国際天文学連合の会長を歴任して、天文学の発展に貢献し、平成10年には日本学士院賞を受賞しています。

さらに、天文学の枠を超えて、日本学術会議で大型研究の取りまとめに携わるなど、日本の科学研究や科学と社会の関わりの強化にも力を注ぎました。

家族によりますと、海部さんはすい臓がんの治療を続けていましたが、13日の昼すぎ、東京都内の自宅で亡くなったということです。75歳でした。