「合意なき離脱回避を」 安倍首相が英外相に要請

「合意なき離脱回避を」 安倍首相が英外相に要請
安倍総理大臣は総理大臣官邸で、日本を訪れているイギリスのハント外相と会談し、EU=ヨーロッパ連合からの離脱の期限が延期されたことを歓迎したうえで、日系企業や世界経済に悪影響が及ばないよう「合意なき離脱」の回避を重ねて要請しました。
この中で安倍総理大臣は、10月末まで期限が延期されたイギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱について、「『合意なき離脱』が回避されたことを歓迎している。離脱による日系企業や世界経済への悪影響が最小限となるよう期待している」と述べ、「合意なき離脱」の回避を重ねて要請しました。

これに対しハント外相は、「何としても『合意なき離脱』は回避しなければならないということで臨んでいる。日本からは多額の投資をしてもらっているし、日系企業には何千人もの雇用を生み出してもらっている。今後とも両国間の協力を強化していていきたいとせつに望んでいる」と述べました。

また安倍総理大臣とハント外相は、6月のG20大阪サミットの成功に向けて、自由貿易の推進や、気候変動などの地球規模の課題などへの取り組みで協力していくことで一致しました。

高校生と流ちょうな日本語で交流

イギリスのハント外相は15日、安倍総理大臣との会談の前に東京 千代田区にある都立日比谷高校を訪れて高校2年生の生徒40人と交流しました。

この中でハント外相は、20代のときに日本を訪れて、ホームステイをしたり日本語を学んだりした経験について、流ちょうな日本語で語りました。

そのうえで「外国語を学ぶことはとても大切です。ほかの国に住むのはすばらしいことです。人が違っても、ことばが違っても、文化が違っても、心は皆、同じ人間だとわかるようになります」と述べ、海外で暮らすことの意義を強調しました。

このあと、生徒からどうやって日本語を勉強したのか質問されると、ハント外相は、英語で「ケーキ店やワインバーでアルバイトをし『ようこそ、いらっしゃいませ』といった丁寧な日本語のほかに、仲間内で話すような会話表現も覚えました」と答えていました。

また、EU=ヨーロッパ連合からの離脱について尋ねられると「長い目でみれば、イギリスとEU双方にとってよりよい関係になると信じています」と説明していました。