陸上日本選手権 50キロ競歩 鈴木雄介が日本新で優勝

陸上日本選手権 50キロ競歩 鈴木雄介が日本新で優勝
陸上の日本選手権の50キロ競歩が石川県輪島市で行われ、男子では20キロで世界記録を持つ鈴木雄介選手が3時間39分7秒の日本新記録をマークして優勝しました。
大会は、ことし秋にカタールで行われる世界選手権の代表を懸けた最終選考レースを兼ねて行われました。

50キロ競歩の代表3人のうち2人はすでに内定していて、リオデジャネイロオリンピック銅メダルの荒井広宙選手や、前回の世界選手権で銅メダルの小林快選手などが最後の1つの枠を懸けて挑みました。

レースは前半から日本記録を上回るハイペースで進み、35キロすぎ鈴木選手と東洋大学3年の川野将虎選手の2人が先頭に立ちました。

鈴木選手は38キロすぎに抜け出し、残り5キロを切ってからはペースが落ちたものの、最後まで力強く歩を進め、3時間39分7秒の日本新記録をマークして優勝しました。

これまでの記録は去年10月に野田明宏選手がマークした3時間39分47秒で、鈴木選手はこれを40秒更新しました。

鈴木選手は20キロ競歩で世界記録を持つ20キロのスペシャリストですが、50キロのレースは3回目で、今回初めて完歩しました。

鈴木選手は世界選手権の代表の内定条件を満たしましたが、東京オリンピックを20キロと50キロのどちらで目指すのかや深夜に行われる世界選手権のレースに向けた調整の難しさなどを踏まえ、出場するかどうかの結論を出さず今後、検討する考えを明らかにしました。

また、2位の川野選手も3時間39分24秒で、これまでの日本記録を更新する好タイムをマークしました。

3位は丸尾知司選手、4位が荒井選手、5位が小林選手でした。

一方、女子でも渕瀬真寿美選手がこれまでの日本記録を10分近く更新し、4時間19分56秒のタイムで優勝しました。

「いちばんの目標は五輪での金メダル」

鈴木雄介選手は、先頭に立った35キロ以降も1キロ4分台前半という速いペースを維持し、残り5キロを過ぎてペースは落ちたものの、日本記録を40秒更新して優勝しました。

レースのあと鈴木選手は「プランどおりにいった。35キロまでは自制して我慢して、それ以降、“リミッター”を外すつもりでいた。20キロをやってきたことでスピードに余裕があるのは武器になる」と振り返りました。

また、50キロのレースに出場したことについて、数年前から準備を進めてきたことを明かしたうえで「20キロの選手層が厚くなっている。20キロはその日の調子で結果が大きく左右するが、50キロは実力を上げていけば代表を狙いやすいと考え、東京オリンピックを視野に入れて出場した。いちばんの目標はオリンピックでの金メダルで、それは20キロでも50キロでもいいと思っている」と話しました。

14日のレースで鈴木選手は、20キロでは逃した世界選手権の代表の内定条件を50キロで満たしたものの、世界選手権に出場するかどうか結論を出していません。

世界選手権で日本選手の最上位となり3位以内に入れば東京オリンピックの代表に内定しますが、14日の段階では「葛藤がある。20キロでやってきたという自負がある。オリンピックに向けた選択肢はいろいろあると思う」と話すにとどめました。