熊本地震から3年 住まいの再建や見守り支援など課題

熊本地震から3年 住まいの再建や見守り支援など課題
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270人以上が犠牲となった一連の熊本地震の発生から14日で3年です。仮設住宅などで暮らす人は今も1万6000人以上に上り、住まいの再建や見守り支援が課題となっています。
一連の熊本地震で被災し、仮設住宅や、民間の賃貸住宅のみなし仮設などで暮らす人は、熊本県によりますと、先月末で7304世帯、1万6519人に上り、ピーク時の4万7000人以上と比べると、およそ65%少なくなっています。

地震で犠牲になった人は273人で、このうち避難生活での体調の悪化などで災害関連死と認定された人が217人に上っています。

災害公営住宅は、来年3月末までに1717戸が整備される予定ですが、先月29日までに完成したのは496戸で、29%にとどまってます。

長引く避難生活で体調の悪化が懸念される中、住まいの再建や見守り支援をどう進めるかが課題となっています。

仮設住宅の住民「再建進まず不安」「少しずつ前に」

県内で最も多くの人が避難生活を送る熊本県益城町の「テクノ仮設団地」の住民からは、地震から3年がたっても住宅の再建が進まないことへの不安の声が聞かれる一方、復興が少しずつ進んでいることへの期待の声が聞かれました。

町が整備する災害公営住宅への入居を待っている70歳の女性は「仮設住宅での生活は楽しいこともつらいこともあります。2年目よりも3年目と少しずつ前に進んでいるように感じます。次の住宅が決まったことで、前向きな気持ちになりました」と話していました。

自宅が全壊した80歳の男性は「地震から3年がたつが生活はあまり変わっていない。自宅を建て直す余裕はなく災害公営住宅ができるのを待つしかない」と話していました。

ことしの夏に自宅を再建する予定だという83歳の男性は「新しい自宅ができるのが楽しみです。ぜいたくは言えませんが仮設住宅の部屋は狭いので、広い家で暮らしたい」と話していました。

益城町では、こうしたプレハブ型の仮設住宅で先月末時点で依然、862世帯1977人が避難生活を続けています。

熊本城では

熊本城は地震で崩れた石垣がそのままになっているところがある一方、大天守は2階から上の外観の部分の復旧工事をほぼ終えて、本来の姿を取り戻しつつあります。

地震から3年となる朝、天守閣が望める二の丸広場では地元の人たちが散歩をしたり、朝の体操をしたりしていました。

自宅が半壊する被害を受けた熊本市西区の72歳の女性は「3年は早かった気がします。熊本城は県民の誇りなので早く復旧して見学できるようになってほしい」と話していました。熊本城を毎日、見ているという68歳の男性は「はやく復旧して観光の手助けになってほしい」と話していました。

大天守の外観部分の復旧はことし秋には終わる見通しで、それにあわせて立ち入り規制も一部が解除されて天守閣付近まで歩いて見学できるようになります。

熊本城はふだん午後11時までライトアップされていますが地震から3年となる14日から2日間は夜を徹し翌日の日の出までライトアップされます。