リビア首都郊外で攻防 75人死亡 1万人以上が避難

リビア首都郊外で攻防 75人死亡 1万人以上が避難
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国が東西に分裂し、双方の勢力の間で戦闘が続いている北アフリカのリビアでは、首都トリポリの郊外で一進一退の攻防が繰り広げられているもようで、これまでに市民を含む75人が死亡し、避難する人は1万人以上に上っています。
リビアでは、8年前に民主化運動「アラブの春」でカダフィ政権が崩壊したあと、国が分裂した状態が続いていて、先週から東部の軍事組織が西部の暫定政府のある首都トリポリを攻略しようと部隊を進めています。

東部の部隊が、トリポリ中心部に向けて前進を試みる中、西部の民兵が、郊外で迎え撃っていると伝えられていて、西部の暫定政府が、東部の戦闘員およそ200人を捕虜にしたと発表するなど一進一退の攻防が繰り広げられているもようです。

WHO=世界保健機関は、12日、スイスのジュネーブで会見し、リビアでは、戦闘が始まってからこれまでに市民7人を含む75人が死亡し、323人がけがをしたことを明らかにしました。

そして、WHOリビア事務所のフセイン所長は、電話を通じ、「トリポリ中心部は今はまだ平穏だが、東部の部隊が防衛ラインを突破して中心部で市街戦を行えば、多くの犠牲者が出る」と述べ、強い危機感を示しました。

国連によりますと、トリポリでは、戦闘に巻き込まれるのを恐れて避難する人が1万3000人余りにまで増えたということで、国境の検問所では隣国へ逃れようとする市民が長い車列を作っている様子もみられます。