東京パラまで500日 絵文字「ピクトグラム」を公表

東京パラまで500日 絵文字「ピクトグラム」を公表
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来年の東京パラリンピックまで13日で500日です。パラ競技をイメージした絵文字、「ピクトグラム」が公表され、パラスポーツの認知度向上につながることが期待されています。
競技をイメージした絵文字「ピクトグラム」は言語を問わず世界中の人たちが理解できるようにと、1964年の前回の東京オリンピックで使われたのが始まりで、当時はパラリンピックのものはありませんでした。

その後、1988年、冬のオーストリア、インスブルック大会からパラリンピックでも作られるようになり、東京パラリンピックの開幕まで500日となった13日、大会組織委員会は22競技23種類のピクトグラムを公表しました。

陸上や競泳などは、先月公表されたオリンピックのデザインと変わらないようにみえますが、義足になっていたり、腕が短くなっていたりして障害の特性を示しています。

また、車いすや自転車、目を覆うゴーグルといったパラリンピックで使われる道具もデザインされていて、手を使ってこぐ自転車や車輪が傾いた競技用の車いすなども表現されています。

さらに視覚障害がある人などに向けて、触ってもわかるピクトグラムが浮き上がったポスターも制作されました。

このピクトグラムは競技会場の装飾やチケットのほか、ガイドブックやウェブサイト、公式グッズなどに使われ、パラスポーツの認知度向上につながることが期待されています。

制作を手がけたグラフィックデザイナーの廣村正彰さんは「障害の特性や競技ルールなどを踏まえたデザインを考えるのが特に難しかった。ピクトグラムを通してパラリンピックの魅力が伝わってくれればこれほどうれしいことはない」と話しています。

出場目指す選手「実感が湧いてきた」

トライアスロンで東京パリンピック出場を目指す谷真海選手は、ピクトグラムの発表会で「いよいよ大会が近づいてきたなという実感が湧いてきた。1児の母として、家族と一丸となって目指す東京パラリンピックの舞台に立てるよう、引き続き頑張っていきたい」と話していました。

また、射撃でアテネ大会から3大会に出場した田口亜希さんは「東京パラリンピックのピクトグラムは触ってもどんな競技か分かるようになっているので、子どもからお年寄りまでいろいろな人に興味を持ってもらい、ぜひすべての競技を見てもらって応援してほしい」と話していました。

映像や写真を確認 選手らに何度も聞き取り制作

来年の東京オリンピックとパラリンピックのピクトグラムの制作は、いずれもグラフィックデザイナーの廣村正彰さんなどおよそ10人のチームが担いました。

そしてオリンピックのピクトグラムは1964年の東京大会のデザインを継承しながら進化させるというコンセプトで先月、公表されました。

一方で、パラリンピックのピクトグラムは、前回の東京大会では制作されなかったため、今回の東京オリンピックと同じ頭は丸で示し、体を描かず手や足の動きで示すデザインを取り入れながら、競技や障害の特徴を表現することが求められました。

廣村さんたちは競技や障害の特徴を分かりやすく表現するため、数多くの競技の映像や写真を確認し、選手や競技団体から何度も聞き取りを行ったということです。

競技のルールも厳密に反映させていて、足などに障害がある選手が座った状態で行うシッティングバレーボールでは、当初のデザインはルールどおりにおしりが床についているか分かりづらいものでしたが、下半身のデザインをより分かりやすいものに変更したということです。

廣村さんは「1つの競技でも障害ごとにクラスが分かれていて、どの障害を表せば最も分かりやすく競技を理解してもらえるか判断するのに時間かかった。厳格に決められたルールをどう表現できるかも競技団体などと何度もやり取りした」と振り返ります。

そのうえで「ピクトグラム制作で勉強していくと、パラスポーツほど深くておもしろい競技はないのじゃないかと思った。ピクトグラムを見ておもしろそうだな、見てみたいなと思ってもらえるとすごくうれしい」と話していました。