地震で埋まった神社 再建断念 無念の玉串 北海道 厚真町

去年の北海道の地震で土砂に埋まったままになっている厚真町の神社について、氏子たちは建て直しを断念し、神社をしめる神事を行いました。
厚真町吉野地区にある吉野神社の近くに12日、地震の前まで住んでいた20人が集まり、1人ずつ玉串をささげました。

吉野神社は、100年以上前に建立された鳥居やほこらのみの無人の神社で、去年9月の地震で多くが土砂に埋まりました。

地区に住んでいた34人のうち19人が土砂崩れで亡くなり、生き残った人たちも町外に避難したり町内の見なし仮設住宅などに移ったりしています。

農作業が本格化する前のこの時期には毎年、豊作を祈って地元の人たちが神社に集まって祭りをしていましたが、ことしは例年のようにできなかったこともあり、氏子たちは建て直しを断念したということです。

地震の前まで吉野地区に住んでいた脇田之正さんは「神社は元どおりにはならないが、せめてがれきは撤去したい」と話していました。