BBC特派員 EU離脱問題で「英は第二次大戦以降最も深刻」

BBC特派員 EU離脱問題で「英は第二次大戦以降最も深刻」
イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱はイギリス議会で議論がまとまらないまま、期限が10月まで延期されました。イギリスの公共放送、BBCの東京支局の特派員は、ひとまず安どの声が広がっているが、イギリスは「第二次世界大戦以降、政治的に最も深刻な危機にある」と話しています。
イギリスのEUからの離脱が10月末まで延期されたことについて、BBCの東京支局のルパート・ウィングフィールドヘイズ特派員に話を聞きました。

まず、延期をどのように受け止めているか聞いたところ、「EU側もイギリスの『合意なき離脱』を望んでいないということが明らかになった」という見方を示し、合意なき離脱という事態を避けられて、イギリスにもEUにもひとまず「安どの声が広がっている」と述べました。

また、このあと、ちょうどキリスト教の復活祭「イースター」の休暇を控えていたことから、「イギリス議会やヨーロッパ議会の議員、それに官僚たちは休暇を取れることにも安心しているだろう」と付け加えました。

しかし、今後については厳しい見方を示し、メイ首相は議会から離脱協定案の合意を得られる見通しが立っていないうえ、身内の保守党内から辞任を求める声があがっていると指摘しました。

そして「10月までに首相が替わる可能性は大いにある。非常に面倒で混とんとした状況が続くだろう」と話しました。

また、イギリスの今の状況を日本人が理解するのは難しく、非常に困惑していると聞いたところ、ウィングフィールドヘイズ特派員は「イギリス人でさえ、現在の状況に困惑している。政府や議会だけでなく、国が深く分断されている」と話し、イギリスは「第二次世界大戦以降、政治的に最も深刻な危機にある」と表現しました。

さらに、このEU離脱の行方については「離脱派にとっても残留派にとっても満足いく結果にならないだろうが、何かしら離脱への合意はできるだろう」と述べて、イギリス議会は、妥協を重ねながら時間がかかっても解決策を見いだすはずだと解説しました。