タイで摘発された詐欺グループのメンバーの知人が証言

タイで摘発された詐欺グループのメンバーの知人が証言
タイで、日本人をねらった振り込め詐欺グループの拠点が摘発された事件で、逮捕された福岡県出身の男が、知人に「詐欺の電話の掛け子をしている」と話していたことがNHKの取材でわかりました。複数のメンバーが、多額の借金を抱えた末にタイに渡ったとみられ、日本の警察当局が実態の解明を進めることにしています。
先月タイ中部のパタヤで、現地の警察が振り込め詐欺グループの拠点の住宅を捜索し、日本人の男15人を不法就労の疑いで逮捕しました。

現地の警察によりますと、振り込め詐欺の被害者は、関東から九州の100人以上に上り、被害額は2億2000万円以上になるとみられています。

NHKが取材を進めたところ、15人のメンバーのうち12人は九州・沖縄の出身で、このうち、福岡県出身の26歳の男は、去年12月に帰国した際、地元の知人に「タイで詐欺の電話の掛け子をしている」と話していたことがわかりました。

また、別の知人によりますと、男は3年ほど前、福岡県飯塚市で飲食店を始めましたが、多額の借金を抱えて閉店に追い込まれ、その後、タイに渡ったということです。

現地での生活については「すぐ街に出られるところにいる。仕事が終わったら、ほかのメンバーに料理を作っている」と話したということです。

さらに「稼いではいるが、そんなにもらっていない。半年か1年で貯金にも余裕が出るので、そこで足を洗う。電話で相手と話していて心が痛くなるが借金返済のためにだますことを優先する」と話したということです。

一方、同じく逮捕された福岡県出身の37歳の男も、多額の借金を抱えた末に失踪していたことがわかりました。

関係者によりますと、男は、おととしまで福岡市の飲食店で働いていましたが、ヤミ金などから、およそ1000万円の借金を重ねて返済に困っていたということです。

店を辞めたあとは日雇いの作業員になり、1年ほど前からは親族も連絡が取れなくなったということです。

日本の警察当局は近く、現地に捜査員を派遣して、実態の解明を進めることにしています。